ダーウィンズゲーム   人物名鑑

 

 

 

アカリ #81〜

 要がグリードSから助けた子供で、タツキの姉。父親とはずっと前に逸れてしまい、タツキと二人でグリードから身を隠しつつ生きていた。一週間前にレーベンズビルの地下で食料を見つけ潜んでいたが、グリードSに見つかって何とか籠城していた所を要に助けられる。以後は要と行動を共にしてサンセットレーベンズの面々と合流後、くちなわ会の難民キャンプに到着し施設に預けられた。いつも肝心な時に失敗するのがコンプレックスで、要との行動中にもグリードSの襲撃を受けた際に足を挫いている。

アザティーヤ #1〜

 基本プレイ無料のソーシャルゲームに出てくる、猫侍女のキャラクター。

天笠 #31〜

 Dゲームのプレイヤーで、オリーブツリーのメンバー。ハンドルネームは「レッドバイパー」、異能は万能薬。区立総合病院の医師で、スズネの担当医でもある。表向きは善良な普通の医師を演じており、スズネに保険金が入った事を受けて優先的に臓器提供を受けるよう勧めるなどしていた。しかしその本性は人を活かすより殺す事に興奮する戦闘狂であり、Dゲーム内では有名な毒使い。死に抗っている時の命が最も美しく輝くという持論の下、相手の命を輝かせつつ自分も輝きたいという狂気に囚われている。スズネからDゲームについて相談された事で、サンセットレーベンズのDゲーム禁止令に起因する欲求不満も相まって、スズネを養殖の標的に定め殺そうとする。

綾小路海斗 #3〜

 Dゲームのプレイヤーで、現職の警視庁警視。異能は強制執行。首都圏連続人型器物損壊事件の合同捜査本部において、実質的な指揮権を握っており捜査を取り仕切っている。Dゲームへの登録は捜査の一環であり、素性を隠しつつプレイヤーとしてDゲームの背景を暴こうとしている。宝探しゲーム開催中はトリニティに秋田グループ社長・青年実業家アヤツジと名乗って潜入するが、そこで田護中がDゲームに巻き込まれた事を知り、警察無線で状況を教えて生き残る方法を伝えた。宝探しゲーム後は合同捜査本部が解散された事でお役御免となり、田護中に本心を話して協力を取り付け、本格的にDゲーム撲滅へ向けて動き出す。エイスの情報を捜査本部に流しつつ田護中の助言で要に接触、警察全体に事態の深刻さを理解させると共に、交渉決裂という形で要の本心を確かめた。そしてエイスのメンバーが取り調べ中に消失する記録映像を、米田警視総監が首相に見せる際に立ち合っている。また自衛隊のレンジャー経験者から志願者を数人引き抜き、着実に戦力を増やしつつある。ハンティングゲーム開催中は田護中やサカモトと共に再びトリニティに潜入、コネ作りの一環で朱歌が提案した賭けに自分も参加する。ただしその詫び代わりとして、サンセットレーベンズにドウメの情報を提供した。その後は警視正に昇進、裏では田護中とサカモトを連れて内閣府特殊組織犯罪対策室の所属となる。シブヤハンティングゲームでは自衛隊を指揮してグリードと戦うが、目立った成果は上げられなかった。5年後も所属は変わっていないようだが、圏外村に常駐しグリード殲滅部隊の指揮を執っている。体に悪いからと長く煙草を止めていたが、煙と一緒に不安を吐き出せる気がするとして、ダンジョウの死後辺りから時々吸うようになった模様。

アユコ #35〜

 Dゲームのプレイヤー。ハンドルネームは「アユコ」。ハンティングゲームに参加させられた一人で、北方補給ポイントで金平保険組合に入った。日本邑襲撃時は20人の小隊を任され、塹壕に籠っている敵戦力の足止めを担当する。

アラバキ #49〜

 荒脛巾神社に住んでいる現人神で、日本邑のある世界枝における至道イザヤ。日本邑の守り神を200年以上も務めてきたが、数年前に足が不自由になるなど全盛時の力は既に失われており、今や緩やかに死を待つばかりとなっている。彼は目的のために国家権力と組んだことで政治闘争に巻き込まれ、判断力と機動性を奪われて適切な動きができず敗北に追い込まれた。また全能感による自己過信で何でも一人でやろうとし、他人を巻き込むのを嫌ったことも敗因であるという。長いこと体調を崩して昏睡状態だったらしいが、実は世界線Nの至道とどうやってか連絡を取っており、ハンティングゲーム開催に一枚噛んでいた模様。要たちが金平保険組合を退けたタイミングで要との面会を望み、自身の秘密を打ち明けて日本邑民の今後を託す。

Alvitr023 #8〜

 田護中にDゲームの招待メールが届いた際、差出人とされていた名前。恐らくは至道が手掛けていたチェーンメールの一種と思われる。

アレクセイ・ベルジェンニコフ #4〜 (声・武内駿輔)

 DゲームのクラスA4プレイヤーで、ダンジョウ拳闘倶楽部の盟主兼師範。ハンドルネームは「ダンジョウ」、異能は金剛羅刹。日本ランキング4位。日本贔屓のロシア人で、敢えて和名のダンジョウを名乗っている。10年前はまだ駆け出しの格闘家で、金を稼ぐためにウラジオストクでマフィアのボディーガードをしていた。そこでボスの暗殺依頼を受けた雪蘭と出会い、経緯は不明だが彼女を師と仰ぐようになる。Dゲームを始めた理由は至極単純で、何でもあり(バーリ・トゥードゥ)を信条とする格闘家として、世界最強を目指してみたくなっただけに過ぎない(現在でも一対一なら戦車にも勝てると自負している)。かつて特別イベントを勝ち抜いた事があり、ランクマッチの代わりに彼が管理する興行試合でのポイントマッチを許可されている。宝探しゲーム後の要から、隆二の治療と自身のトレーニングへの協力を依頼され承諾。一ヶ月後に要の実力を自ら見極め、サンセットレーベンズを対等の同盟を結ぶに足る相手として認めた。トリニティがレーベンズの傘下になった際に提案された業務提携についても、武術家としての本懐である武の追求を志すのに最適と考え受け入れている。5年後には血盟を率いて圏外村に常駐しており、グリード殲滅部隊を編成してグリードから村を守っている。

イチノセ #22〜

 Dゲームのプレイヤーで、ダンジョウ拳闘倶楽部のメンバー兼師範代。要の実力を見極める試合を行う際、イヌカイが名前を出したものの却下された。

イチノセサエ #98〜

 Dゲームのプレイヤー。故人。

イッタ #18〜 (声・蒔村拓哉)

 Dゲームのプレイヤーで、ケルベロスの盟主。異能は限定された不滅。異能のおかげか妹ミーコの出す毒に耐性ができており、吸い込んでも死なない。宝探しゲームでは弟ツグトや妹と共に行動中、軍隊式訓練を受けた集団にヘッドショットを喰らうが、異能ですぐに回復し返り討ちにする。しかし直後にイヌカイたちが現れて、あっという間に昏倒させられリングを奪われてしまった。5年後には弟妹と共にくちなわ会の難民キャンプに身を寄せ、サンセットレーベンズと同じく傭兵稼業を請け負っている。

イヌカイ #7〜 (声・榎木淳弥)

 DゲームのBランクプレイヤーで、ダンジョウ拳闘倶楽部のメンバーでもある高校一年生。ハンドルネームは「イヌカイ」、異能は韋駄天足。Aランカーの朱歌を下した要に興味を持ち、レインから得た情報を元に渋谷で邂逅。基礎的な注意事項を伝えた後でエンカウントバトルを挑むが、朱歌の乱入と要の機転により負けを認めた。その直後に宝探しゲームが始まり、合流した血盟の先輩と共にリングを求めて走り回る。ダンジョウ拳闘倶楽部とサンセットレーベンズの同盟締結後、要が雪蘭に拉致されるところに偶然出くわし、助けようとして巻き込まれる羽目になる。レーベンズとエイスのクラン戦では、ダンジョウの指示でレーベンズの助っ人として参加、ケーイチとのエンカウントバトルに突入する。劣勢ながらもどうにか善戦し、クラン戦の決着が付いた事でケーイチの強制転送が開始され、辛くも殺されずに済んだ。その後どんどん上へ登っていく要に対抗心を燃やすようになり、オオサコに頼まれたのを良い事にエンカウントバトルを申し込むも完敗。しかも同盟を破ったことでダンジョウに破門を言い渡されてしまうが、バトル前に要の手下になると約束していたためレーベンズに加入する。以後は要たちと同じく士明の指導を受けていたが、海賊王との決闘ゲームが迫ったことで雪蘭の教えを受ける事になり、流儀を曲げて多節棍を使った戦闘術を学ぶ。そしてゲームでは絡んできたタスカンを返り討ちにした後で要たちと一旦合流、雪蘭たちと行動を共にする内にサイハと交戦する事になる。戦闘では勝てなかったが鍵の奪取には成功し、そのまま海賊船へ向かうも出くわした侯宇とカムナギの怖さを瞬時に感じ取り、全力で逃走して事無きを得る。世界線Oで捕虜になってからも鍛錬は続けており、全身を加速した状態で繰り出す四法無段突きを編み出している。菊理たちが海賊王との決闘ゲーム時の海賊船で世界線Nへ赴く際に便乗、東海道打通作戦の終盤で要たちと合流し作戦に参加する。多少負けず嫌いな一面があり、他人を褒める事はあまりない。特に歳の近い相手にはそれが顕著になるようだが、本人曰く認めるところは認めるとの事。5年前から格闘技を習っていてそこそこの格闘技術はあるが、基本的に才能が無いのでケーイチや要といった強者には及ばない。雪蘭曰く彼に足りないのは柔軟な発想と観察力であり、先読みできないから後の先が取れないらしい。故に多節棍というマイナーな武器で敵の意表を突き、先の先を押し付けることが勝利に繋がる戦法となる。

イノリ #34〜

 DゲームのクラスA4プレイヤーで、女子高生。ハンドルネームは「いのりん」、異能は曖昧猫姫。当初は日本ランキング6位だったが、ハンティングゲーム終了後の順位変動で日本ランキング7位となる。プレイヤーの中でも最古参の一角で、血盟には属していないソロプレイヤーでありながら、レインがゲームを始めた頃には既にトップランカーの一人だった。ただこれは必死で生き抜いてきた結果に過ぎず、Dゲームで成り上がりたいなどという野心を抱いているわけではない。2年ほど前に雪蘭の襲撃を受けた事があるが、異能を使い無傷で逃げおおせている。彼女の母親はサクジの父親の妹であり、二人はいとこ同士で昔から付き合いがあるため仲も良い。互いがプレイヤーだと知ったのはゲームを始めてから随分と後で、お互いが弱点だと知られるのはマイナスにしかならないと判断し他人を装っていた(当時はエイスのように、身元を割って家族を人質に取る手合いが多かったらしい)。彼女が海賊王との決闘ゲームにエントリーされていた事を受け、サクジがサンセットレーベンズの募集告知に応じ二人でゲームに挑むこととなる。ゲーム開始後しばらくはサクジと共に遊軍として待機、守りが比較的手薄な箇所を見定めて補強に向かう。降伏することが決まってからは、手練れの敵(カムナギ)の足止めを担当しどうにか生き残る事が出来た。捕虜として世界線Oに連行された際、良い機会だからとサクジと話し合いDゲームからの離脱を表明、世界線Nには帰らず世界線Oに残る事を決める。その後正式に軍属となったようで、朱歌たちが帰る時は同行したかったらしいが訓練中で断念したとの事。あまり感情を表に出さないタイプのようで、人を褒めるのが下手。

今井浩二 #117〜

 白金の中学時代の友人。

ウィッチ #93〜

 上級分体の一人で、グリード側が擁する最大戦力の一人。異能は運命観測。飛行型グリードを自在に操り、極めて優れた統率力で戦場全体を把握し指示を下す。エミュレーターが要と戦闘している最中に現れ、作戦中止を伝えて共に富士山麓へ帰還した。東海道打通作戦時は下位グリードを大量に引き連れて出現、主にレインと交戦する事になる。セイゲンによれば特に弱点は存在せず、単純に火力で押すしかない。

ヴォルペ #小説・3〜

 Dゲームのプレイヤーで、ツインヘッドシャークの新メンバー。十代半ば。戦績は三戦三勝と中々の有望株だったが、フーリに殺され存在を乗っ取られた(血盟加入の前後どちらかは不明)。ブラックロータスに知り合いがいる。

ウキョウ #68〜

 Dゲームのプレイヤー。海賊王との決闘ゲームで戦死した。

ウツロギ #65〜

 世界線Oの日本軍人で、近衛軍中佐。荒神力は風蓑。近衛軍の中でも有数の実力者で、海賊王との決闘ゲームではサクジとヤコの二人と交戦するも、手強いと判断して一旦退却。その後は朱歌と要に遭遇し、互角以上に亘り合って引き分けとなり二人に降伏を促した。帰還後は菊理直々の命で皇室護衛官となった要と朱歌の修行を任せられ、異能の使い方を指導する。二人が神仙水を飲む時は要の方に付き添い、修行の成就を見届けた。菊理が再度世界線Nへ向かう際も当然同行し、到着早々多数のグリード・虫(仮)を一掃して戦果を挙げている。

ウラジミール #74〜

 世界線Oの大ロシア共和国共産党員で、日本に潜伏しているスパイ。荒神力は死者の帝国。共産党本部の意向で日本に貿易商として潜入し(日本人が発音し易いウラジと名乗っている)、協力者を増やしつつスパイ活動を行っている。要たち異世界人が来てからはその情報も集めていたが、時折皇都に現れる皇族の姫らしき子供の情報を得て、人質にすべく誘拐を試みる。

閏間セイゲン #34〜

 DゲームのクラスA4プレイヤーで、くちなわ会の盟主。ID004122、ハンドルネームは「セイゲン」、異能は黒山羊の王。日本ランキング8位。教祖ではあるが自身も修業中の身だとして、くちなわ様の深遠な考えは計り知れないとしている。実は未来の世界線Nから来た人間であり、当初は根拠の無い自信に溢れる一介のDゲームプレイヤーに過ぎなかった。強力な異能のおかげでトップランカーに上り詰めて有頂天になり、当時の友人たちと共に血盟を結成してシブヤ近辺を縄張りにしていた。故にエイスは最大のライバルだったが、至道も知らない内にゲーム外で王が死亡し(恐らくエミュレーターに殺された)瓦解したものと思われる。後に開催された宝探しゲームはクリアこそできなかったもののトップで通過(2位はソロ参加の朱歌、3位はヒイラギで、レインも参加し生き延びたとのこと)、程なくして至道から招待を受けGM直属の執行人になる事を承諾する。請け負っていた仕事は主に日本政府要人の暗殺(異能で対象に心臓麻痺を起こさせていた)で、彼の世界の至道は子飼いの人間を内閣に送り込み、政敵を暗殺することで政治に影響力を行使していた(執行人は当然彼だけではなく、朧、フーリ、シャロンの存在が確認されている)。続くハンティングゲームには彼は参加しておらず、海賊王との決闘ゲームは至道の予想に反して惨敗(彼が参加していたかどうかは不明)。優秀なプレイヤーの多くが失われ、更にグリードの大規模侵攻も始まって世界は破滅の一途を辿る。形勢逆転を狙い実行された東海道打通作戦も失敗に終わり、至道はエミュレーターに殺され彼も放たれた酸液で失明してしまった(後に異能使いのオーラを見られるようになる)。その時に至道はGMの力を彼に譲って後事を託すが、グリード・コアもGMの力を記憶を読み取って入手する。その結果GMの力は不完全な形で両者に宿り、グリード・コアは彼に潰される前にやり直すと言い残してその時代を去った。それと同時に未来世界は崩壊を始めて間もなく消滅したが、彼は知覚を広げてグリード・コアを追い続けた結果、20年前のモヤイ像前に出現。持ち前の異能と元の時代の知識を使い、救世を目的としてくちなわ会を立ち上げ準備を進めていった。なお現在の世界でも若い頃の彼が執行人を務めているが、お互いに接触は全く無かったようで至道も特に言及していない。宝探しゲームでは参加枠に入らなかったのか動きは無かったが、ハンティングゲームではすぐに南方補給ポイントを独占。この時も積極的に動きはしなかったものの、金平を外道と断じて誘いには乗らず中立を保っていた。5年後には人々をグリードから救うべく難民キャンプを形成しており、くちなわ会の本来の目的を徐々に果たし始めている。また覚者となった要を長い間待っていたようで、GMの力を守り抜くためにも東海道打通作戦において自分への協力を要請、指揮権の譲渡を含め出された条件を全て承諾した事で受け入れられた。下位グリードの大量出現以外は彼が予言した通りになり、打ち合わせ通りに至道を狙うタワーと交戦する。特別イベントクリア経験者らしいが、どのような特権を得たかは不明。

エドワルド・リスラー #31〜

 DゲームをケースDと呼称して調査・解析を続けていた、CIA日本拠点の一つに所属している上級分析官。新興血盟サンセットレーベンズの動向と各メンバーに関する調査済み情報、ようやく事態を悟った日本政府への情報提供担当者の推薦等を、第5次中間報告としてタイプライターで纏めていた。電子的手段が至道に把握されている故の用心だったが、自室のセキュリティも電子的である事を失念していたため、朧の侵入を許してしまい始末された。

エミュレーター #89〜

 上級分体の一人で、グリード側が擁する最大戦力の一人。事前に情報を入手した東海道打通作戦を妨害すべく、圏外村近郊のダムを破壊する作戦に従事する。多くの警備兵(異能使いを含む)を殺しつつダムへと向かっていったが、ダムを目前にしたところでスズネの妨害に遭う。更に要たちの救援が間に合った事で戦闘に突入、ダンジョウは殺したものの要との戦闘中にウィッチから作戦中止を告げられ撤退した。東海道打通作戦直前に軍への潜入を試みるも断念、作戦時には至道への不意打ちを画策するも防がれてしまい、要と朧の二人を相手にする事となる。上昇志向が強い性格で、上級分体最強となる栄誉に与ろうとしている。相手の脳に指を突き入れて記憶と人格を読み取り(生死は問わないが、生きている方が旨いらしい)、その人物の知識や戦闘技術だけでなく異能をも奪い取ることができる異能特化型。ただ異能の扱いに長けている代わりに、情報同期能力の有効範囲は最低限らしい。また気配察知にも優れているのか、抜魂の儀で魂だけの存在となっていた朱歌の攻撃を、実体が無いので当たるわけもないのに躱している。奪い取った異能で確認されているのは、サエキの接着技師、融解する世界、磐根の王、爆弾魔、樹海の主、イッタの限定された不滅、王の虚空の王。

エンリ #65〜

 世界線Oの日本軍人で、近衛軍中佐。荒神力は鉄鼠。海賊王との決闘ゲームではハリスを仕留めて宝物庫の扉を1つ開けた後、サイハと合流し雪蘭たちと戦闘に入る。単独で雪蘭と龍の二人を相手に互角以上に亘り合い、負傷させて撤退に追い込むほどの実力を有する。後に遭遇したサクジとイノリに狙われるも、サイハがそれに気付いた事で罠に嵌らずに済んだ。世界線Oへ帰還後は、皇室護衛官となった要と朱歌をウツロギの元に案内する役を担う。菊理が再度世界線Nへ向かう際も当然同行し、地上に降りてすぐに部下たちの指揮を執っている。彼の戦闘力はあくまでも荒神力あってのもので、基礎となる身体能力や戦闘技術は不足気味。それに銃は苦手で遠距離戦はどちらかといえば不得手らしく、近接戦の方を得意としている。ちなみに軍内では荒神使いだから中佐相当の扱いを受けているというだけで、実戦における指揮権は持っていない。

大内住矢 #117〜

 白金の中学時代の友人。

オオサコ #52〜

 DゲームのクラスC1プレイヤーで、最凶進化同好会のメンバー。異能は発雷掌。要と同じ高校に通っている三年生で、以前から番長的な立ち位置にいた。ただ本来は大きな問題を起こすような性質ではなく、母子家庭なので母親を特に大事に想っているほか、それなりに仲間を心配する程度の器量も持ち合わせている。午後の授業は大体サボっているらしいが、理由は不明。要が登校しなくなった頃に白金の精神操作で無自覚な手駒と化し、養殖を行っては会費と称してポイントを搾取し白金に献上している。ダンジョウ拳闘倶楽部に多額の上納金を払っている関係で、イヌカイに突然現れた要の撃退を依頼するが、これがきっかけでイヌカイはダンジョウ拳闘倶楽部を去る羽目になった。彼自身もサンセットレーベンズに捕縛され、精神操作を受けていた事実を知らされて考えを改め反省。以後は要たちに全面協力するようになり、いなくなった白金の代わりに盟主を引き継ぐ事を決心、白金の支配下に置かれてしまった茂雄を案じるようにもなる。海賊王との決闘ゲームでは白金に強制招待されて参加者とされ、精神操作された茂雄と殺し合わされる。右目を蹴り潰され首を捩じられて殺されたが、手駒にできると考えた龍の指示でシャオが首を治したところ(右目は無理だった)、無意識に異能で心臓マッサージを行い蘇生。思わぬ拾い物かもしれないと龍に認識を改められ、龍たちに付いていく事になる。世界線Oで捕虜となってからは龍の興す会社に誘われたが、母親や血盟メンバーの事が気掛かりで世界線Nに何とか戻りたいと考えている。なお世界線Oで荒神力の治療でも受けたのか、潰れたはずの右目が治っている様子。

オージキミヒコ #35〜

 DゲームのクラスD4プレイヤーで、フランスの銃器を特に好む軍事オタク。ハンドルネームは「オージキミヒコ」、異能は企鵝眼。渋谷在住であり、モヤイ像が損壊した際は写真を撮っていた。Dゲームを始めたその日の内に、ポイントを全部ガチャにつぎ込んでしまい所持ポイント0となる。だがこの日はちょうどDゲーム禁止令が宣言された日であり、クランシェルターが開放されたおかげで死の危険が無くなった。故に要は文字通り命の恩人であるが、それ以上にかなりの幸運の持ち主とも言える。ハンティングゲーム開始後すぐに南方補給ポイントに向かうが、占拠しているくちなわ会の危険さを実見して尻込みし、セイゲンの狙撃を試みるも飛ばされた気に充てられて恐怖し逃走した。尤もこのおかげで要はじっくり偵察できたので、後にその事で感謝されている。山中で要を発見して水や食料を奪おうとするも、狙撃前に気付かれて組み伏せられ降参。要の素性を聞いて驚愕しつつも納得し、そのまま流れでサンセットレーベンズへの加入を申し込む。返事は一旦保留されたが以後は協力体制を取り、日本邑に入った時にはもう仲間として認められていた。更に金平との戦いでは、大いに役立って要の勝利に貢献している。ハンティングゲーム終了後は無事レーベンズに加入し、本拠地のビルに移り住んで士明に鍛錬を受けている。5年後には他のメンバーと共にくちなわ会の難民キャンプに身を寄せており、背がかなり伸びて異能の扱いも成熟している。東海道打通作戦時は、異能を活かして後方支援組の指揮を任される。基本的に気弱であまり自信の持てない性格で、それについては5年後もあまり変わっていないが、異能の扱いが上達した事で少しずつ改善はされている様子。重度のミリタリーオタクで、フランス製の銃を好む。ガチャで引き当てたグロッグやベルギー製スカーを武器としている他、暗視装置や迷彩服を始め一通りのサバイバル用品を常備している。

カエデ #22〜 (声・高田憂希)

 Dゲームのプレイヤーで、ダンジョウ拳闘倶楽部のメンバー。異能は薬師恩寵。夫のダンジョウと同じく日本贔屓で、ロシア人ながら敢えて和名を名乗っており、和服を普段着としている。異能で人の役に立てるのが嬉しいとの事で、血盟内では医務室を仕切っている。5年後は夫と共に圏外村に常駐しており、怪我の治療などを担当していると思われる。

ガクト #68〜

 世界線Oの日本軍人。海賊王との決闘ゲームで戦死した。

カジ #43〜

 日本邑の住民で、侍衆の一人。タロウとシノを殺した犯人を追って、リクたちと共に山へ入った。途中でタイチと一緒にロクロウの指揮下に入り、犯人の逃亡を防ぐべく東の沢へ先行する。

カジ #小説・1〜

 Dゲームのプレイヤーで、ブラックロータスの盟主。20歳前後。ハンドルネームは「カジ」。華奢で細面の優男で、身体能力も人並み。新メンバーのフーリに持ち掛けられた提案を受け、レーベンズとの不可侵条約締結及び武器の買取りを願い出る。

カジユウナ #53〜

 要や篠塚の担任教師。自分の生徒である要や篠塚だけでなく、教師や生徒の失踪が立て続けに起こり心を痛めている。故に要が休学届を出しに登校した際は、無事を心から喜んでいた。

ガジ #35〜

 Dゲームのプレイヤー。ハンドルネームは「ガジ」。ハンティングゲームに参加させられた一人で、北方補給ポイントで金平保険組合に入った。ライリーと行動を共にしており、日本邑の発見時にはタロウとシノが獲物に丁度良いと伝えた。ゲームに無関係な子供を平然と犠牲にする、ライリーと似たような卑劣漢である。

柏木鈴音 #6〜 (声・大森日雅)

 DゲームのCランクプレイヤーで、中学1年生。13歳。ハンドルネームは「レイン」、異能は世界関数。好きなものは納豆味のうまい棒。両親は東京の大学の研究者で、家庭生活より研究に没頭するタイプであり、自宅には滅多に帰らなかった。その代わり娘には山ほど小遣いを支給していたので、日々の生活は何不自由なく送れていた。しかし二年前の夏休みのある日、父親が米国の研究所に引き抜かれ、それを機に離婚する事となる。父母のどちらに付くかの選択は彼女自身に委ねられていたが、母に付いて日本に残る事を選んだようである(貰える小遣いは半分になったらしい)。友人のミホから届いた招待メールに応じた事でプレイヤーとなったが、時期については不明。プレイヤー間では解析屋・情報屋として有名で、他プレイヤーに調査・分析した情報を売るなどしているインフォメーションブローカー。当然ながら素性を悟られないよう、他プレイヤーとの会話は変声機を通して行う。異能の助けもあって非常に高い情報処理能力を持っており、断片的な情報から正確なプレイヤー能力や個人情報を解析できるほど。CIAにも接触には細心の注意が必要とされており、下手をすれば想定以上の秘密が漏洩する危険があると目されている。宝探しゲームで偶然に要と出会い、意気投合して協力関係を結ぶ。そのまま要が立ち上げたサンセットレーベンズのメンバーとなり、情報屋としての活動は無期限休止状態となっている。しかし解析自体はDゲームを続ける上で不可欠なので、本拠地ビル内に自身が開発した高性能なワークステーション(Dゲームアプリの入ったスマホを接続して、アプリから抜いた情報を即座に同期できる)を揃えた自室代わりの情報分析室を構えている。うまい棒(納豆味)と炭酸水を山ほど備蓄しているようで、その気になれば一週間以上も籠っていられる。スイ曰く凄いゲームも色々と置いてあるようで、暇潰しには事欠かない模様。レーベンズ加入後は目立った活躍はしていなかったが、海賊王との決闘ゲームで要がいなくなってからの5年間は、リーダー代理として立派に血盟を纏め上げていた。要が帰ってきた際はようやく肩の荷が下りると思ったものの、朧が加入したタイミングで要から正式にサブリーダーを任されてしまう。東海道打通作戦時は要たちと共に前線に赴き、ウィッチ及び下位グリードの群れと交戦する。紆余曲折を経て茂雄がウィッチを仕留めた後は要たちと合流、グリードの拠点となっている工場に入ったものの、内部にいた茂雄に至道を殺されてしまいさすがに動揺する。しかし次の瞬間に世界の外側へと招待され(至道は彼女か要のどちらかが来ると思っていた)、そこで至道から世界枝の管理者としての能力と知識を全て引き継ぐ事となる。背が低いのでよく子供扱いされるが、彼女にとって中学生以上は子供ではないらしく、子供と言われたり子供扱いされたりすると不機嫌になる。異能が戦闘向けでなく身体能力も低いので、バトルではとにかく逃げ切る事で勝利してきた逃げ専プレイヤー。ただ異能を活用した狙撃の腕はかなりのもので、射程距離は1kmを優に超える(2km超の超長距離射撃を成功させた例もある)。なお5年後にはそれなりの運動能力が身に付いており(背はあまり伸びておらず、からかわれるとやはり不機嫌になる)、走行中のバスの窓から屋根に後転の要領で登るくらいの芸当は軽くこなす。難民キャンプに賊が入り込んだ時は一人で全員を叩きのめして見せ、ジルから尊敬されることになった。

カトウ #1〜 (声・竹本英史)

 DゲームのDランクプレイヤーで、京田の担任でもある体育教師。ハンドルネームは「バンダ君」、異能は隠形。西京パンデミックスの熱烈なファンで、バンダ君の着包みをネットオークションで入手するほど。独身の一人暮らしだったのが災いしたか、田中に連れていかれたキャバクラで出会ったリカに惚れ込んでしまう。所持金が底をつくとニコニコファイナンスで借金しては通い続け、すぐに家賃の支払いにも困窮するほどになった。半年ほど前に田中に養殖を仕掛けられるも何とか返り討ちにし、Dゲームのポイントが換金できることを知ると、今度は自分が養殖を行い新人狩りに勤しむようになる。プレイヤー間では色物として有名だが評判は悪く、ダンジョウには逃げるのだけは上手いと揶揄されている。

金平英明 #4〜 (声・江越彬紀)

 DゲームのクラスA4プレイヤーで、金平保険組合の盟主。ハンドルネームは「カネヒラ」、異能は摩利支天。日本ランキング3位。剣道五段の腕前があったとはいえ、元は一介のサラリーマンに過ぎなかったが、同僚に騙されてDゲームのプレイヤーとなった。かつて特別イベントを勝ち抜いた事があり、特権としてプレイヤーを対象とした保険業の開業を許可され、契約システムの実装まで構築してもらっている。Dゲーム禁止令によって所属メンバーの脱退が相次ぎ、似たような損害を被っているテミスと組んで要の抹殺を目論む。テミスの特権で参加したハンティングゲームでは、まず北方の補給ポイントを独占した上で新規メンバーを募った(ただし新規メンバーは保険料を払ってはいないので、利用するだけの捨て駒に過ぎない)。iPのシステムについて確認後、まず要を油断させるべく接触するが警戒されて失敗。獲物の一体であるドウメが強敵である事と先住民の存在を知り、更に要が先住民を守る方向で動いていることを受けて、要を殺しつつ先住民を百人殺す事によるゲームクリアを企てる。良くも悪くも非常に冷淡な性格で、所属メンバーの事は金を払っている間は大切にするものの、払えない人間は即座に用無しと見做して放逐する(来る者拒まず去る者追わずの原則に従っているとの事)。なお保険屋として信用第一を鉄則としており、結んだ契約については何があっても厳守する信念を持つ。「石橋を渡るときにも保険をかける」を座右の銘としており、何をするにも慎重で考え無しの無闇な行動は決して取らない。

加納充 #96〜

 セイゲンが元いた世界線の日本で、財務副大臣を務めていた政治家。三田財務大臣がセイゲンに殺されたことで、彼が後任に収まった。

神 #final〜

 白金が必ず存在すると確信していた、世界樹を創造し外から見守っている初代管理人。グリードの実在化に至る枝の剪定に成功した要を有資格者と判断し、自分たちの仲間にならないかと勧誘した。

カミザキケイイチ #4〜 (声・木島隆一)

 Dゲームのプレイヤーで、エイスの幹部。ハンドルネームは「カツラケーイチ」、異能は豪風拳。王の側近を務める古参メンバーで、第四十二回誠身全日本空手道選手権大会準優勝の実績を持つ空手の達人。本来なら優勝してもおかしくなかったが、準決勝で不慮の事故により相手を殺してしまい決勝戦は棄権した。以後は死なせた相手への罪悪感から苦しみ続け、道場にも居辛くなって空手を辞めてしまう。そんな時に王と出会い、もっと沢山殺して死で死を薄めれば、苦しみは消えると教えられた。そしてDゲームを始め人殺しを重ねた結果、嘘のように苦しみが消えて楽になり、自分を救ってくれた王に深い感謝を抱いている。宝探しゲームでダイヤモンドリングが出現した際、シグと共に渋谷セントラルタワーホテルの攻略に回される。シグとの連携でヒイラギに致命傷を負わせるが、ヒイラギの罠によるビルの崩壊に巻き込まれ左目を失った。宝探しゲーム終了後は要が通っている高校に侵入し、級友の篠塚に目を付けて拉致する。アジトを警官隊が包囲した際は一人で迎え撃ち撃退、その後イヌカイとエンカウントバトルする事になる。ちなみにハンドルネームの「カツラ」とは、母方の旧姓らしい。

神谷樹 #117〜

 白金が教鞭をとっていた頃の、東大の学生。

カムナギ #69〜

 世界線Oの日本軍人で、コハクの兄でもある近衛中佐。荒神力は高温の熱球を操る念動系で、複数同時生成が可能だが移動速度はさほど速くない。普段は侯宇将軍専属の護衛官で、皇族の護衛官を務める親衛隊の長でもある。「異界渡りと仙郷傳説及び荒神力の關連についての研究」という論文を書いたことがあり、世界線Oでは異界渡りについて一番詳しい。海賊王との決闘ゲームではサクジとイノリに遭遇、実力的には上回っていたが倒すまではいかず逃げられた。軍人としてのプライドはそれなりに高く、敵前逃亡した部下を恥と断じて斬り捨てている。

カヤマ #11〜

 Dゲームのプレイヤーで、ジャイロヘッズのメンバー。異能はしつこい誘導弾体。弓矢を得意とする仲間と連携して朱歌を攻撃するが、全く歯が立たず殺された。

狩野 #79〜

 Dゲームのプレイヤーで、朱歌の父親。各国のアンダーグラウンド文化を取材対象としていたノンフィクション作家で、何ヶ月も取材で留守にしたり何ヶ月も書斎に閉じ籠ったりと極端な生活をしていた。その代わり家にいる時は子煩悩さを発揮し、朱歌が甘えても決して嫌がらずよく相手をしていた。著書はそれほど売れていたわけではなかったが、妻が相続した遺産のおかげで生活に困る事は無かった。思惑や経緯は不明だがDゲームの調査をしていたために規約違反とされ、至道からフーリに殺害依頼が出されたものと思われる。そして6年前の春、とある週末の雨の日に、妻と共に殺されてしまった。

狩野 #79〜

 朱歌の母親で、使いきれないほどの財産を相続した名家の一人娘。6年前の春、とある週末の雨の日に、フーリに襲撃され夫と共に殺されてしまった。Dゲームのプレイヤーだった痕跡は発見されなかったので、夫の巻き添えになったと思われる。死後の財産と保険金は朱歌に受け継がれたが、その管理は彼女が所有していた資産管理会社に任された。

狩野朱歌 #1〜 (声・上田麗奈)

 DゲームのクラスA4プレイヤーで、高校2年生。3月26日生まれの16歳。ハンドルネームは「シュカ」、異能は荊棘の女王。日本ランキング5位。両親は10歳の時にフーリに殺されており、二親等以内の親族係累も無く、現在は仮宿の高級マンションで一人暮らし。裕福な資産家の生まれで両親の遺産もそれなりにあるが、生まれ育った実家は長く放置状態となっている。友人のミホに騙されてプレイヤーになってしまったが、そのおかげで両親の仇討ちができたので今では感謝している。六本木周辺のプレイヤーを狩り尽くしてほとんど空白地帯にしてしまった実力者で、49戦中49勝の戦績から無敗の女王と称される。要の新人通知を見て興味を持ち、バンダ君に追われる要に助言を与えた。バトル勝利後の要に乞われ、夜の廃工場で待ち合わせて対面するも、話の流れで信用できないと判断。エンカウントバトルを仕掛けるも敗北し、自分に止めを刺さなかった要に好意と信頼を寄せて血盟立ち上げを提案する。宝探しゲームを乗り切った後、正式に要が立ち上げたサンセットレーベンズのメンバーとなった。なお要に負けた時点で無敗の女王ではなくなったが、代わりに血盟名に肖り鴉羽の女王などと呼ばれるようになっている。要から自分がいない間の血盟は任せると言われている事もあり、ハンティングゲーム開催中はテミスに一見無謀とも思える賭けを提案、見事に勝利してトリニティを傘下に収める偉業を成し遂げた。海賊王との決闘ゲームでは要と協力してウツロギと戦うが、仕留める事はできず引き分けに終わる。世界線Oの捕虜となってからは、行けるのだから必ず帰れるという確信から特に落胆はせず、更には要と一緒にいられれば場所は問わないという事で異世界を満喫。偶然行動を共にした菊理を助けた功績で、要と共に皇室護衛官に任命される。要に至道から直接ヘルプコールが届いた事で、一度世界線Nへの帰還を決めたものの、ウラジミールらの襲撃で計画が狂い要だけ戻ってしまった。以降はショックで3日間食事も摂らずに部屋に閉じ籠っていたが独自で立ち直り、改めて世界線Nへの帰還を決意し方法を探り始める。抜魂の儀で一時的に世界線Nへ帰還した際は、意図したわけではないが要が危機を脱するのに一役買った。菊理たちが海賊王との決闘ゲーム時の海賊船で世界線Nへ赴く際に便乗、東海道打通作戦の終盤で要の危機を救い念願の再会を果たす。休日は10時まで寝ることにしているほか、言葉の端々に時々「にゃ」を付ける癖がある。レーベンズビル最上階の自室には可愛い縫い包みが沢山置いてあり、何故か水槽でクラゲを飼っている。ゲームを始めた当初は両親の仇を殺したら死ぬつもりだったが、色々あって要と出会ったことでその気は無くなった。両端に楔が付いた鉄鎖を主武器としており(Dゲーム開始直後はロープにナイフを結わえた簡素なものだった)、それを自在に操る事で空中における高速移動をも実現。その高い機動力で敵を撹乱し、敵に反応する暇を与えず確実に仕留めていく。ただ鎖は重くて服の下には隠せないので、先端に刃の付いた巻取り式ワイヤーアンカー(平時は特性の手甲に収納している)やピアノ線を用いて戦うことも多い。これらの武器は全て特注の一点物で、金払いが良く武器職人には喜ばれるが発注書はイラスト一枚のみである。彼女の戦闘方法は自分で編み出したオリジナルだが、雪蘭や士明をして天才と言わしめる程の域に達している。また精神力も非常に強く、雪蘭の殺気を受けても全く影響を受けずに動けるほど。ちなみに髪の毛を操って戦うことも可能ではあるが、髪が痛むので嫌らしく三つ編みを結う程度。

キク #74〜

 世界線Oの日本人で、田村屋の女中。日本の一向に回復しない不景気に不満を持っており、ウラジミールの思想に賛同して皇都の情報を売り渡している。

キタジマ #11〜

 綾小路がアヤツジと名乗ってトリニティに潜入する際、紹介を受けたとして名を出した人物。恐らくはトリニティの常連と思われるが、綾小路との関係など詳細は不明。

キム #63〜

 Dゲームのプレイヤーで、アメリカ陸軍所属の一等兵。海賊王との決闘ゲームではハリスの指揮下にあり、全員で生き残ることを最優先に行動する。移民の出であり、差別的なランドには良い感情を持っていない。サンセットレーベンズの面々を野生の虎と評し、手懐けようなどと思わなければ無事で居られると考えている。エンリの襲撃を受けるもハリスの命でワッツを連れて撤退、何とか最後まで生き残り世界線Oの捕虜となる。その後の動向は不明。

京田浩之 #1〜 (声・小林千晃)

 Dゲームのプレイヤーで、要と同じ高校の2年生。ハンドルネームは「キョウダ」。血液型はA型のRh+。両親と一緒に暮らしていて、組は違うが要や篠塚とは親しい友人同士。勝てば大金が手に入るというDゲームの噂をどこからか聞き付け、欲しいものを買うためにゲームを始めた(急に金遣いが荒くなり、恋人のユミに心配されている)。要と二人で二輪免許を取りに行った際、夏休みに一緒にツーリングに行こうと約束していた事もあり、ポイントを換金して400ccの新車バイクを購入する。ところがその矢先にカトウの標的にされてしまい、要にヘルプコールを送った直後に殺された。

ギョクトサクジ #34〜

 DゲームのクラスA4プレイヤー。ハンドルネームは「ギョクトサクジ」、異能は真なる奈落。日本ランキング2位。プレイヤーの中でも最古参の一角で、血盟には属していないソロプレイヤーでありながら、レインがゲームを始めた頃には既にトップランカーの一人だった。ただこれは必死で生き抜いてきた結果に過ぎず、Dゲームで成り上がりたいなどという野心を抱いているわけではない。特別イベントを大小3回ほどこなしていて、雪蘭が現れるまでは1位を独占していた事もあり、間違いなくゲーム中最強プレイヤーの一人。彼の父親はイノリの母親の兄であり、二人はいとこ同士で昔から付き合いがあるため仲も良い。互いがプレイヤーだと知ったのはゲームを始めてから随分と後で、お互いが弱点だと知られるのはマイナスにしかならないと判断し他人を装っていた(当時はエイスのように、身元を割って家族を人質に取る手合いが多かったらしい)。故にエイスを全滅させたサンセットレーベンズには感謝しており、海賊王との決闘ゲームにイノリが出ると知って募集告知に名乗りを上げた。ゲーム中でイノリを守るのが目的であり、要を信用してイノリとの関係も打ち明けている。ゲーム開始後しばらくはイノリと共に遊軍として待機、守りが比較的手薄な箇所を見定めて補強に向かう。降伏することが決まってからは、手練れの敵(カムナギ)の足止めを担当しどうにか生き残る事が出来た。捕虜として世界線Oに連行された際、良い機会だからとイノリと話し合いDゲームからの離脱を表明、世界線Nには帰らず世界線Oに残る事を決める。その後正式に軍属となったようで、朱歌たちが帰る時は同行したかったらしいが訓練中で断念したとの事。

キラービー #34〜

 DゲームのクラスB1プレイヤー。ハンドルネームは「キラービー」、異能は刺天我。日本ランキング9位。ハンティングゲーム終了時には、クラスA4に昇格している。サンセットレーベンズに対抗すべく龍を中国から呼んだが、実力差を思い知らされ龍の下に付く事になる。海賊王との決闘ゲームでは目立った活躍はしていないが、最後まで生き残り世界線Oの捕虜となった。以後も基本的に龍と行動を共にしていたが、龍の興す会社に誘われなかったことで世界線Nに帰りたいと思うようになる。しかし結局のところ、龍に頼み込んで皇都国際商事の社員に加えてもらった模様。

キングウルフ #19〜

 Dゲームのプレイヤーで、エイスのメンバー。ハンドルネームは「キングウルフ」、異能は狼の鼻。神奈川在住。渋谷駅で潜入してきたレインの存在を察知し、仲間と共に追跡する。

クマダリキヤ #53〜

 Dゲームのプレイヤーで、最凶進化同好会のメンバー。ハンドルネームは「クマダリキヤ」、異能は熊の剛腕。Dゲームについて詳しい事は何も知らず、バトルも全くの未経験。内情を探りに来た要からエンカウントバトルを申し込まれ、直後に膝蹴りを喰らって前歯を折られた。

グリード・コア #96〜

 上級分体たちに王と呼ばれている、グリードの最上級統率個体。死んだ至道からGMの力を奪い取るも不完全に終わってしまい、やり直すために世界を終わらせ過去へ飛んだ。その正体はグリード化した茂雄。

グリゴリ #77〜

 大ロシア共和国共産党員。荒神力は錬金。ウラジミールの増援要請を受けて来日、皇族の姫の拉致計画に協力する。プライドはそれなりに高いようで、ウラジミールには立場が対等であることを念押ししている。

黒須カズヤ #56〜

 元Dゲームのプレイヤーで、エイスの元メンバー。神奈川県出身。人を甚振り殺すのが好きなクズで、隆二の弟が王に殺された際に現場に居合わせた。後に隆二の復讐に遭い、数人のメンバーと共に射殺されている。どういう気紛れかオウムを飼っていて、彼の死後は圏外村に住む母方の親戚に引き取られた。

ケイヂ #44〜

 日本邑の住民で、タロウとシノの従兄。従兄妹が二人とも島外者に殺された事を知って逆上し、トオルの暴走に手を貸して要を牢で拷問した。後の神明決闘の結果を受けて、トオルと同様に要たちへの疑いをある程度解き、ミノルの指示もあって要たちに協力する。

ケイン #87〜

 ジスランとマリアの間に生まれた長男(第二子)。まだ赤ん坊である。

侯宇 #65〜

 世界線Oの日本軍人で、皇族で編成された近衛を取り仕切る近衛中将。荒神力の詳細は不明だが、不可視の斬撃を飛ばし相当な遠距離まで両断することができる念動系。海賊王との決闘ゲームでは指揮官を務め、自らも出陣して宝物庫の一つを入手した。勝つのは困難と判断した要から降伏の提案をされ、自分たちの勝利条件が潰されたなども考慮してそれを承諾。当初望んだ形ではなかったものの、200年前の雪辱を見事に果たして見せた。要たちを捕虜として世界線Oに連行してから、様々な事後処理や後始末に追われることになったが、その甲斐あって要たち捕虜の処遇は完全に彼に一任されることとなった。特に菊理を救った要と朱歌については菊理からの提案もあり、長く空白になっていた皇室護衛官に任命して手柄に報いる。世界線Nへ援軍に向かうという菊理の要請を受け、海賊王との決闘ゲーム時の海賊船で自身が率いる近衛軍と共にお供し、グリードとの戦闘に参加する運びとなる。菊理の兄という事もあり国民の支持はあるものの、陸軍や海軍とは折り合いが悪い上、彼が力を増すことに難色を示す勢力は多い。

コトジ #68〜

 世界線Oの日本軍人。海賊王との決闘ゲームで戦死した。

コハク #65〜

 世界線Oの日本軍人で、カムナギの妹でもある近衛中佐。荒神力は遠見。海賊王との決闘ゲームでは侯宇の補佐を務め、世界線N側の戦力と船内構造を把握して報告、侯宇が出陣する際には代理の指揮を任される。荒神力に関係する儀式に精通しているようで、皇室護衛官の修行で朱歌が神仙水を飲む時に付き添ったほか、朱歌が抜魂の儀を行う際も菊理と共に補佐している。菊理が再度世界線Nへ向かう際も同行し、海賊王との決闘ゲームの時と同じく侯宇の補佐を行っている。普段は皇宮で侯宇の傍付きをしており、茶を淹れるのが上手だが一言多いと良く言われる性分。目を閉ざしているのは荒神力を研ぎ澄ますためのようだが、実際に失明しているかどうかは不明。

小林将太 #117〜

 白金が教鞭をとっていた頃の、東大の学生。

コンドウ #11〜

 Dゲームのプレイヤーで、トリニティの幹部。テミスの側近であり、賭博場では司会を務めるほか、幹部連の会議開催における連絡役も担う。トリニティの管理者権限をサンセットレーベンズに奪われて以降、下剋上を虎視眈々と狙うテミスに半ば呆れている。海賊王との決闘ゲームの事前リーク情報がテミスに届いた頃、トワの識希流でテミスの企みを察知した要たちに捕まり詰問される。何とか切り抜けようと足掻くも嘘を全て看破され、おまけに未来まで言い当てられて完全降伏。開き直ってレーベンズに協力する事を決め、テミスを説得する側に回った。

西園寺薫 #117〜

 白金が教鞭をとっていた頃の、東大の学生。

西郷アリサ #34〜

 Dゲームのプレイヤーで、西郷組のメンバー兼組員。異能は王之利剣。兄タケシと同じく単身で乗り込んできた要を当初は侮っていたが、実力の一端を見せつけられて考えを改めた。兄と共にハンティングゲームに参加させられ、スタート地点だった荒脛巾神社で要と再会。日本邑で暮らす内に随分と馴染んだようで(自分より先にトワと打ち解けていた要を羨ましがっていた)、日本邑を守るべく要たちと協力する事には進んで賛同した。金平保険組合のせいで住民に一時捕縛されたものの、誤解が解け解放された後は要たちと協力して金平保険組合を撃退した。シブヤハンティングゲーム開催時は兄と一緒に偶然横浜におり、しばらく滞在した方がポイントを稼げると考えた結果、地元に帰れなくなってしまった。5年後は自衛隊に軍属として世話になっており、異能使いの協力者の纏め役を任されている。東海道打通作戦時は後方支援に回り、オージの指揮下に入る。あまり物事を深く考えない性格のようで、要たちに異能について口を滑らせ兄に注意されている。身体能力はそれなりに高いが、泳げないとのこと。

西郷タケシ #34〜

 Dゲームのプレイヤーで、西郷組の盟主兼組長。異能は騎士の栄光。単身で乗り込んできた要を当初は侮っていたが、実力の一端を見せつけられて考えを改め、ゲームクリアを目指すと聞いて要の事を気に入る。同盟締結については一旦返事を保留したものの、妹アリサと共にハンティングゲームに参加させられ、スタート地点だった荒脛巾神社で要と再会。彼なりに一宿一飯の恩義を感じている事もあり、日本邑を守るべく要たちと協力する事を決める。元同級生のノリエを通じてくちなわ会の意志を確認後、決闘を終えた要たちの所に戻り力を合わせて金平保険組合を撃退した。シブヤハンティングゲーム開催時は妹と一緒に偶然横浜におり、しばらく滞在した方がポイントを稼げると考えた結果、地元に帰れなくなってしまった。5年後は自衛隊に軍属として世話になっており、異能使いの協力者の纏め役を任されている。東海道打通作戦時は後方支援に回り、オージの指揮下に入る。事務所近くにあるお地蔵様を毎日綺麗に掃除しており、意外と信心深い。

サイトウ #53〜

 要たちが通う高校で、生徒指導を担当する教師。校内を荒らすオオサコたちを注意したところ、異能で脅され屈してしまった。

サイトウリュウイチ #4〜

 Dゲームのプレイヤーで、金平保険組合のメンバー。ハンドルネームは「サイトウリュウイチ」。月額15万を金平に支払っているが、月給の半分近い金額に音を上げ始めている。Dゲーム禁止令が出た際にこれ幸いと脱退したが、ハンティングゲームに参加させられてしまい、びくびくしながらも血盟に戻らざるを得なかった。ヨータと同じく要の所在を探すD班に入れられ、発見後も引き続き監視を続ける。

サイハ #65〜

 世界線Oの日本軍人で、近衛中佐。荒神力は狼虎。海賊王との決闘ゲームでは屋根を突き破って侵入し、兵を引き連れて図書室へ向かう。エンリと合流後は雪蘭たちに接敵、イヌカイとの戦闘に入り圧倒するが鍵を奪われてしまう失態を犯す。後にカムナギとも合流してサクジとイノリを相手にするが、エンリが狙いであることを見抜いて誘いには乗らなかった。しかしまんまと要たちの罠に嵌り、船が水没する原因を作ってしまう。菊理が再度世界線Nへ向かう際も当然同行し、地上に降りてすぐに部下たちの指揮を執っている。

サエキ #89〜

 Dゲームのプレイヤーで、圏外村の武器庫や検疫所で働いていた警備兵。異能は接着技師。エミュレーターの襲撃を受けて惨殺され、姿と異能を奪われてしまった。

三枝コトリ #26〜 (声・久保ユリカ)

 Dゲームのプレイヤーで、アイシークラウンのメンバー。20歳前。レインに情報を提供している協力者(報酬はポイントで支払われる)だが、普段はメールのやり取りのみで直接会う事は無い。なお彼女のメールは絵文字や顔文字が多用されており、読み解くには多少の時間と慣れが必要である。何故かサンセットレーベンズへの加入希望をレインに伝えるが、その後加入の気配は皆無なので立ち消えになった模様。

サカキ #1〜

 浦賀署の警官で、人型器物損壊事件を追っている刑事。田護中の部下。

榊晴香 #117〜

 白金が教鞭をとっていた頃の、東大の学生。

サカモトカスミ #38〜

 Dゲームのプレイヤーで、警視庁の刑事。Dゲーム犯罪の捜査にはプレイヤーになるのが一番と考え、関連情報を鑑みた上で自ら志願した。綾小路の部下として田護中と組んで行動するが、綾小路に好意を寄せている節がある。トリニティに潜入する際はオカモトと名乗っており、綾小路に身だしなみを褒めてもらいたかったようだが、殺し屋の雰囲気が良く出ていて問題ないと評され複雑な気分を抱く。後に綾小路や田護中と共に内閣府特殊組織犯罪対策室の所属となり、Dゲーム関係で要たちとも頻繁に連絡を取り合うようになる。ただ大人への礼儀に欠ける要が当初は気に入らず、田護中に愚痴を零していた。5年後には圏外村に常駐しているようで、リクやナユタと共に行動しグリードの襲撃に備えている。

佐藤忠孝 #117〜

 白金が教鞭をとっていた頃の、東大の学生。

士明(シーミン) #24〜 (声・梅津秀行)

 Dゲームのプレイヤーで、劉一族に仕えている執事。異能は殺気を視認できるもの(ゲーム参加前から既に技術として会得済み)で、相手が殺気を抱いた瞬間に全て対応できる。雪蘭の忠実な配下であり、厚く信頼されている。雪蘭が要を拉致した際は運転手として同行し、サンセットレーベンズとの勝負にも関わる事になった。決着後は冷静に勝敗を見極めて雪蘭に敗北を認めるよう説得し、その流れで雪蘭共々レーベンズに加入する。彼自身も相当な武術の達人であり、要を逸材と見込んで精神・肉体・異能の全てを徹底的に鍛え上げる。シブヤハンティングゲーム時にレーベンズビルが混沌の鼠の群れに襲われた際、メンバーが撤退する時間を一人で稼いだことで左足を喪失。義足を付けるようになり生活に不便は無いというが、歩行時には杖が必要な模様。5年後には他のメンバーと共にくちなわ会の難民キャンプに身を寄せており、主に新たなアジトの管理を受け持っていると思われる。5年間でメンバー全員が非常に逞しくなったと認識しており、老兵は前線を退く良い頃合いだと考えている。ちなみに、料理の腕はプロ顔負けらしい。

シグ #17〜 (声・水中雅章)

 Dゲームのプレイヤーで、エイスの幹部。異能は火身焦熱。加入してから間もない新参メンバーだが、実力で一気に幹部まで登り詰めた。レインの情報力をもってしても本名不詳・経歴不明で、個人情報が一切分からないが、異能の特徴から火炎魔神と称されている。宝探しゲームでダイヤモンドリングが出現した際、ケーイチと共に渋谷セントラルタワーホテルの制圧に回される。

ジスラン #22〜

 Dゲームのプレイヤーで、AGEラボの盟主。分子生物学の研究者で、博士号も有している。プレイヤーのDNAサンプルを採取し、異能発現の手掛かりを見つける研究をしている。足が不自由なのか普段から車椅子で生活を送っており、サンプルの入手などに動くのは専らマリアの役目になっている。ただマリアを危ない目に遭わせるのは本意ではなく、マリアがいなくなったらとても生きていけないとのこと。マリアを大事に思っているのは確かだが、異性として好意を持っているかどうかははっきりしない。米軍からはDゲームの専門家として認知されており、突如出現した日本邑の無人島へ向かう米海軍に同道する。5年後にはマリアと結婚して子供も一緒に日本に住んでおり、サンセットレーベンズの良き協力者となっている。

ジッター #93〜

 上級分体の一人で、元は茂雄が飼っていたネズミ。ID129563、ハンドルネームは「スノウ」。モヤイ像防衛ミッションの際に現世に出現、他のグリードを囮に渋谷を脱出後は、協力者である白金と合流し暗躍を開始する。5年後には茂雄が任務でニューヨークに出向いた事を知り、廃ビルで偶然を装って泣いていた所を発見される形で引き取られ、共に至道の元で暮らすことになる。圏外村の騒動ではウィッチに情報同期で王の発見を伝え、上級分体全員に帰還命令を出した。東海道打通作戦ではウィッチの発案で戦場に赴き、人質を装って茂雄を誘導し王として覚醒させる事に成功。以後はまるで恋人のように寄り添い、茂雄もそれを当然のように受け入れている。人間への完全な擬態ができるので、異能の気配を漂わせてはいるものの、至道ですら欺かれ天然物の異能者かも知れないと推測しただけに終わっている。なお異能に目覚める前の自分は邪魔でしかなく、あっさりと縊り殺して海に捨てている。

志藤アカネ #8〜 (声・古賀葵)

 Dゲームのプレイヤー。異能は4千℃の炎を操る念動系だが、可燃対象まで距離があると発動できない。宝探しゲーム開始時に王の近くに転送され、戦いを仕掛けるも返り討ちに遭い死亡した。尤もレイン曰く、王の唯一の移動経路となる出入り口に罠を仕掛ける事を思いついていたら、少なくとも死なずに済んだ可能性が高い。

至道イザヤ #21〜 (声・松風雅也)

 グリードの侵攻を予期し対策としてDゲームのシステムを構築したGMで、世界線Nの管理者代行。異能は陽神光槍。大手通信会社アルコーンの社長でもあるエンジェル投資家で、世界を変えた男としてForBiz JAPANで特集されるほどの有名人である。元は東大生として白金のゼミに所属し、シミュレーション仮説に理解を示しつつ株式投資AIの現実的な応用を研究していた。遺伝的アルゴリズムを使い翌日の株価を予想するAIの構築に成功、かなりの利益を上げた事で起業するに至ったものと思われる。40年前に殺された紫響から能力を継承して代行となり(この時に二度と涙を流さないと誓いを立てている)、グリードの侵略を阻止すべく周到に準備を整えてきた。世界間結節点を頂点とするグリードへの抗戦を人類存続を賭けた聖戦と位置付けており、全人類を巻き込んででも勝利を得ようとしている。ただそれが褒められた行為だとは自分でも思っておらず、まともな死に方はできないだろうと述懐している。それでも一人の人間としてのけじめは付けたいと考えており、ゲームで死亡し手元に転送した遺体は全て異能で焼き、Dゲームのサーバー本体が存在する太平洋上の孤島に墓を作って遺骨を埋葬し弔っていた。管理者としての力は菊理よりも上で、自分の世界の他にも世界線N群を135個、世界線O群を28個、それら以外の世界線を52個と、200を超える世界線を観測済みである。宝探しゲームをクリアした要に目を付け、エイスを打ち破ったことで特別観察対象に指定、王候補として成長を促すべく以後の特別イベントにも参加させていく。しかし海賊王との決闘ゲームで要が世界線Oの捕虜にされ、しかもイベント中にグリードの襲来が始まった事でゲームシステムが崩壊。図らずも要に救援を求める形となり、菊理の協力もあって何とか要だけは連れ帰ることに成功した。要がサンセットレーベンズと合流した頃を見計らい、朧にメッセージを持たせて最終イベント・人狼ゲームの開催を宣言。続けて東海道打通作戦を日米両軍に計画させ、自身も茂雄を連れて参加する。必然的に合流したレーベンズの面々と共闘する事になり、セイゲンの立てた作戦に彼も協力する事になる。こと戦闘力という点においては一際抜きん出ており、不意さえ突かれなければ例えグリードが相手でも後れを取る事は無い。

シノ #42〜

 日本邑の住民で、トオルの孫。毬で遊ぶのが好きな優しい子で、兄のタロウと一緒によく山菜を採っては神殿に届けていた。要たちが日本邑に入った日は、何故かいつもより遅い時間まで山菜採りをしていたため、ガジに発見されてライリーに撃ち殺された。

篠塚ヨウタ #1〜 (声・落合福嗣)

 高校2年生で、要と同じB組の生徒。要や京田とは親しい友人同士。要たちのツーリングに付き合えるように、免許を取って中古のスクーターも2万円で入手した。校舎内で補習授業中にケーイチに襲われて拉致され、王に手の指を全て落とされた挙句、その動画をネットに晒されて要を誘き寄せる人質にされてしまう。救出作戦開始前の偵察役を担った朱歌が投げ入れた、要と繋がった状態のスマホを受け取ってDゲームに参加し、強力な念動系の異能(テレキネシスのようなもの)を入手した事で自力脱出を試みる。

シャオ #52〜

 Dゲームのプレイヤーで、石龍のメンバー。異能は明けの海星。龍がキラービーの招待に応じて日本へ赴く際、ダストと共に同行した。海賊王との決闘ゲームでも龍と行動を共にし、オオサコを治癒して蘇生の手助けを行っている。世界線Oの捕虜となって以降の動向は不明だったが、龍の立ち上げた皇都国際商事に社員として加わっている。異能の応用で非常に優れた身体能力を発揮でき、軽い助走だけで8mもの跳躍を可能とする。

シャロン・ローズウッド #67〜

 Dゲームのプレイヤーで、主にGMの指示で動く執行人の一人。異能は自らの幻影を操る念動系で、遠隔操作が可能な上に会話や視覚も共有できる。実体を伴わないので攻撃は効かず犬の嗅覚などでの追跡もできないが、映像は多少かすれる事があり見破るのは容易。多少アメリカのコネチカット州に事務所を構える弁護士で、GMに色々とアメリカの情報を流していた。朧やフーリと同じく非常に優れた異能使いで、恐るべき暗殺者でもある。田護中の協力を得たFBIに正体が露見し踏み込まれるが、幻覚系(もしくは光学系)の異能で欺き外敵の襲来を警告して離脱した。ちなみに罪状は、公文書偽造・不正アクセス・犯人蔵匿・殺人・死体遺棄・共謀・国家反逆罪。

ジル #87〜

 ジスランとマリアの間に生まれた長女(第一子)。4歳。レインが難民キャンプに入り込んだ賊たちを一人で叩きのめすのを見て以来、レインの大ファンになったらしい。普段はお転婆な性格らしいが、尊敬するレインの前では礼儀正しく振舞う。

白金 #53〜

 Dゲームのプレイヤーで、表向きは至道の協力者。異能は基底言語。元は人工知能を研究する東大の計算機科学者で、至道は大学教授としてのかつての教え子で盟友と呼べる間柄。生まれつき相貌失認の障害持ちで、異能に目覚めるまでは他人の判別が出来ず相当な苦労をしていた。研究者となってからは自身の異能を脳による情報処理の結果と考え、コンピューターで同じことが出来ないかと画像解析研究に取り組む。そんな時にインターネットを介し大勢で遊ぶ仕様のRPGを見て、この世界はシミュレーションゲームそのものだと確信、その考え方をシミュレーション仮説と称した。紫響と出会ってからは元の研究を続けつつ、裏で異能に関する共同研究を進めていく。そして紫響の死をきっかけにDゲーム制作を至道と行ったので、彼自身も至道と並ぶ権限を有している。異能を通して人間の可能性を追求していると豪語し、彼が満足する作品として大成するには殺人経験が不可欠と考えている。また人類の種としての進化に興味を抱いており、グリードもその進化の一つと認めている(ただしグリードという存在自体は心底嫌っている)。故にもしグリードに現生人類が敗北し取って代わられても、4万年前に現生人類がネアンデルタール人を滅ぼしたのと同じだと捉えている。イエイリという偽名で化学教師として要が通う高校に潜り込み、最凶進化同好会を立ち上げてオオサコに養殖を行うよう仕向け、有望そうなプレイヤーの発掘を試みる。要が休学届を出しに高校を訪れた事で暗躍に気付かれたため、痕跡を完全に消去して速やかに撤収したが、茂雄を見つけ出せたので計画自体は成功したといえる。海賊王との決闘ゲームではオオサコを強制参加させて茂雄と殺し合わせ、茂雄を望み通りの作品に仕立て上げた。また拘束されていたタスカンとランドを敢えて解放し、茂雄を唆して二人を殺すように仕向けている。その正体はグリード側の協力者で、元々彼の動物に異能を与える実験がグリードを生み出した。モヤイ像防衛ミッション後にジッターと合流し、至道に一切悟られる事無く暗躍を続けている。最終目的はグリードとなって彼らが保有する全異能を会得し、世界の外側にいると考えている神の仲間に加わる事。

神宮司朧 #30〜 (声・石田彰)

 Dゲームのプレイヤーで、主に至道の指示で動く執行人の一人。異能は八咫烏。ルール違反を犯したプレイヤーや、ゲームの秘密に近付く警察関係者などの始末を担当しており、プレイヤーの間では処刑人と噂されている(日のある内は現れないなどという根拠不明の噂もある)。実は王選の一族の末裔で、要を王候補として随分と気に入っており、エイスとのクラン戦もずっと観戦していた。要たちが無傷で勝利した事を受け、関東圏どころか日本でも最強の一角かもしれないと絶賛する。ハンティングゲームでは保険として島に送り込まれ、しばらくは傍観者の立ち位置で成り行きを静観する。経緯は不明だが何故か日本邑に入り込み、西郷兄妹と知り合った流れで要と念願の初邂逅を果たした。金平保険組合のせいで住民に一時捕縛されたものの、誤解が解け解放された後は要たちと協力して金平保険組合を撃退する。その後至道から米軍の艦隊が迫っていると連絡を受け、圧倒的な力で女王を含め全てのドウメを惨殺。そしてゲームの勝者を要にするよう至道に提案し、了承されたことでハンティングゲームは終了となった。海賊王との決闘ゲームにも参加予定ではあったが、開始直前で至道に呼び戻され不参加。5年後には茂雄と組んで世界各地でグリード狩りを行っていたが、至道のメッセンジャーとして帰還した要に会いに行く事になる。しかし再会後すぐに、至道の情報を得ようとする要と戦闘になり敗北。退却を図るもスイの異能で捕縛され、情報を洗いざらい喋る羽目になる。そして至道の使い走りより面白そうだとサンセットレーベンズへの加入を希望、多数決(賛成3、反対2)によって正式に了承される。といっても信用されていない自覚はあるので、要に可能な限り同行し信頼を勝ち取ろうと努めていく。東海道打通作戦時は要たちと共に前線へ赴き、要と組んでエミュレーターと交戦する。自分を神父の端くれと称しており、説教にも慣れているようだが詳細は不明。特徴的な形状の短剣を主武器にしており、並外れた身体能力や反射神経もあって異能無しでも相当な戦闘力を誇る。そこに異能を巧みに組み合わせる事で、近・中・遠距離戦のどれにも対応可能。

シンジ #20〜 (声・斉藤壮馬)

 Dゲームのプレイヤーで、エイスのメンバー。血盟内での立ち位置は判然としないが、王とはそこそこ古い付き合いらしき雰囲気が窺える。元々Dゲームをプレイしていたのは彼であり、それを知った王が興味を持った事でチームは血盟となった。基本的に弱気な性格で、銃で武装はしていても人殺しの経験は無い。

スイ #14〜 (声・花守ゆみり)

 Dゲームのプレイヤーで、ソータの双子の妹でもある小学生。ハンドルネームは「スイ」、異能は枯れずの水瓶。1年前に事故で死んだソータの魂が体内に宿っており、彼女の体を二人で共有する状態になっている(主導権は彼女の方)。秋葉原に祖父母が住んでいるらしいが、家族についての詳細は不明(ずっとマンション暮らしだったと話す程度)。宝探しゲームではソータの指示で地下街に入った朱歌を急襲、水と氷で閉じ込め溺死寸前まで追い詰める。しかし要と隆二が救援に駆けつけた事でリングを奪い損ね、更に彼女が殺しを拒絶した事で戦いは中断。救出された朱歌に謝罪し、朱歌に気に入られた事で一転して要たちと協力関係を結ぶ。宝探しゲームを乗り切った後、正式に要が立ち上げたサンセットレーベンズのメンバーとなった。しばらくは目立った活躍は無かったが、圏外村で遭遇した事件では自ら率先して行動し、首謀者を焙り出して仕留める大手柄を上げた。5年後には他のメンバーと共にくちなわ会の難民キャンプに身を寄せており、背がかなり伸びて大人っぽくなった。東海道打通作戦時はオージの指揮の下、豊富な地下水脈を利用しての後方支援を担当する。戦闘や殺しを好まない性格でバトルに勝った事は無く(個人戦績は2戦0勝)、レーベンズ加入後もサポート要員として活動する事が多い。何らかの理由で隆二が不在の際は、ハンヴィーの予備運転手を務める事もある(当然無免許でペダルに足も届かないが、何故か隆二以上の運転技術を持っている)。ただし自分の居場所になったレーベンズをとても大切に思っており、それを脅かす敵には臆せず立ち向かう度胸を持ち合わせている。不思議と結構なバイオレンス的ゲームを好み(しかも非常に上手い)、変な所で妙に思い切りが良くレインを困惑させる事がある。シブヤハンティングゲーム後の5年間で士明の指導を受け、戦闘能力が格段に向上し戦闘要員として傭兵稼業をこなしている。また殺しや拷問についても必要とあれば躊躇なく行えるなど、心身ともに士明が認めるほどの成長を遂げている。ただ隆二に恋心を寄せつつも全くアピールできておらず、その点はソータにも心配されている。

スズキ #2〜

 ニコニコファイナンスの社員。カトウに207万4620円の借金返済を迫っており、強盗でも何でもして金策しろと脅迫していた。

鈴木文 #117〜

 白金が教鞭をとっていた頃の、東大の学生。

鈴木良平 #1〜

 京田の友人の一人。スマホに連絡先が登録されていた。

須藤要 #1〜 (声・小林裕介)

 川仲町に住んでいる高校2年生で、篠塚と同じB組の生徒。17歳。母親は既に亡く父親は海外単身赴任中で、現在はアパート(201号室)で一人暮らし。父親は刀鍛冶だった実家を捨てたらしく、そのせいで祖父には未だ許されていないらしい(彼自身も小学校入学前に1度会ったきり)。成績は普通程度で趣味はバイクいじり、京田や篠塚とは1年の時から親しくしている友人同士。京田と二人で二輪免許を取りに行った際、夏休みに一緒にツーリングに行こうと約束しており、バイトした金で購入した原付を持っている。京田が死に際に送ったヘルプコールが原因で、何も知らないままにDゲームのプレイヤーとなってしまう。ID104338、ハンドルネームは「スドウカナメ」、異能は火神槌。突然バンダ君に襲われるも、朱歌の助言のおかげもあって辛くも勝利。助言をくれた朱歌と待ち合わせの約束をして、夜の廃工場で対面する。話の流れで信用されずエンカウントバトルに突入するが、自身の異能を自覚して巧みに使いこなし、頭を使って朱歌を打ち破る事に成功した。殺そうとしなかった事で朱歌に好意と信頼を寄せられ、血盟の立ち上げを提案される。イヌカイとのバトル後に始まった宝探しゲームでは、朱歌を始め新たに知り合ったプレイヤーたちと手を組み、見事にクリアを果たして特権・勝者総取りを入手した(本来は抑止力としてだけ使うつもりだった)。宝探しゲームで自分の実力不足を痛感したのか、ダンジョウに隆二の治療と合わせて自身のトレーニングを依頼。一ヶ月間鍛え上げた状態でダンジョウと試合を行い、対等な同盟相手と認められるに至った。そして正式にサンセットレーベンズを立ち上げ、エイスを滅ぼした事で一気にBランカーに昇格。王を倒した強力なプレイヤーとして、至道により新たな特別監察対象に指定される。更に続けて開催されたハンティングゲームで優勝した事で(正確には朧の提案で優勝した事になった)、無敗のクラスA4プレイヤーとなり日本ランキング3位にまで登り詰めた。海賊王との決闘ゲームでは朱歌と共にウツロギと交戦、実力差を思い知って降伏の方法を皆に提案し実行に移す。世界線Oの捕虜となってからは、当初こそ何とかして帰る手段を見つけようとしていたが、Dゲームから完全に隔離されていることに気付き思い悩むことになる。更に偶然行動を共にした菊理を助けた功績で朱歌と共に皇室護衛官に任命され、破格の待遇を受けられる居場所までできてしまった。しかし至道から直接ヘルプコールが届いた事で、やり残したことを完遂すべく一度世界線Nへ帰ることを決める。他の帰還を望む者たちと共に菊理の力で転移しようとするが、ウラジミールらの襲撃で計画が破綻。それでも菊理が術を発動させようとしたおかげで至道が座標の特定に成功、辛うじて彼だけが世界線Nに戻ることになった。荒廃し変わり果てた渋谷に愕然とするも、何とか襲い来るグリードを撃退しながらレーベンズの仲間たちと合流し状況の把握に努める。至道のメッセージを携えて現れた朧を捕獲後、人狼ゲームの開催が告げられて世界間結節点の探索に勤しむ。田護中たちに助言を求めに向かった圏外村ではエミュレーターと遭遇したが、ダンジョウの犠牲もあって辛くも撃退する事ができた。東海道打通作戦時は前線に赴き、朧と共にエミュレーターと再戦する。多少礼儀に欠けるところはあるが無益な戦いや殺生を好まず、仲間想いで味方の犠牲が出る事を何よりも厭う。雪蘭と士明が仲間になってからは士明を師として鍛錬を続けるが、海賊王との決闘ゲーム開催まで一ヶ月と少しになった頃、イヌカイ共々雪蘭の教えを受けることとなる。目に頼りすぎて肝心の技が鈍くなっていたようで、徹底的に鍛え直された模様。更に神仙水を用いた修行で異能の習熟も飛躍的に向上し、一対一で朧を相手に勝利を収めるほどになる。

スモーク #67〜

 Dゲームのプレイヤー。異能は風の通い路。海賊王との決闘ゲームでウツロギの部隊と交戦、張られた煙幕を異能で散らして視界を確保したが、その隙をウツロギに突かれ斬首されてしまった。

セイタロウ #74〜

 世界線Oの日本軍人で、近衛曹長。捕虜となった要の傍付きを任され、終わった後は士官学校への推薦入学が決定する。弟が一人海賊王との決闘ゲームに参加し戦死しているが、見事に務めを果たしたと聞き誇りに思っていて、要たちを恨むような気持ちは一切無い。それにその弟の面差しはあまりにも要に似ており、菊理によれば異なる世界で異なる人生を生きる弟本人の可能性もあるという。

瀬戸淳也 #117〜

 白金の中学時代の友人。

ソータ #15〜 (声・花守ゆみり)

 Dゲームのプレイヤーで、スイの双子の兄でもある小学生。ハンドルネームは「ソータ」、異能は開かずの氷室。1年前に事故で死亡したが、いかなる作用かDゲームのおかげで魂がスイの体内に宿り、スイの体を二人で共有する状態になっている(主導権はスイの方)。秋葉原に祖父母が住んでいるらしいが、家族についての詳細は不明(スイがずっとマンション暮らしだったと話した程度)。宝探しゲームでは地下街に入った朱歌をスイに指示して急襲、水と氷で閉じ込め溺死寸前まで追い詰める。しかし要と隆二が救援に駆けつけた事でリングを奪い損ね、更にスイが殺しを拒絶した事で戦いは中断。スイが要たちと協力関係を結んだ事で、彼もそのまま協力する形となる。宝探しゲームを乗り切った後、正式に要が立ち上げたサンセットレーベンズのメンバーとなった。ただ異能で真偽を見分けられる隆二以外の仲間からは存在を認知されておらず、スイが時折そういう設定で演じていると思われている。5年後にはスイが成長した事であまり表に出なくなっており、そろそろ消え時かと考えてはいるものの、スイと隆二の行く末が気になっている模様。

ターニャ #63〜

 Dゲームのプレイヤーで、アメリカ陸軍所属の伍長。異能は鷹の目。プレイヤーは軍内の実験部隊でモルモットにされるという噂を聞き、軍上層部にプレイヤーであることを隠していた。しかし海賊王との決闘ゲームでハリスにプレイヤーであることが露見し、以後はハリスの指揮下で全員で生き残ることを最優先に行動する。海賊王との決闘ゲームでは真っ先に海賊船を視認する功績を上げており、要たちと話した後は哨戒任務に従事する。開戦後は数名のプレイヤーと甲板に取り残されてしまうが、何とか生き残り世界線Oの捕虜となった。その後の動向は不明だったが、龍の立ち上げた皇都国際商事に社員として加わっている。Dゲームの経験はそれなりに長く、危険な上位ランカーの情報は常に把握し敵対しないように心掛けている。そのために片言ではあるが日本語も修得しており、日本人との意思疎通に支障は無い。

タイチ #43〜

 日本邑の侍衆の一人。タロウとシノを殺した犯人を追って、リクたちと共に山へ入った。途中でカジと一緒にロクロウの指揮下に入り、犯人の逃亡を防ぐべく東の沢へ先行する。

小鳥遊紫響 #98〜

 とある神社の一人娘で、至道の恋人。異能は念動系(詳細は不明)。至道と同じく白金の教え子の一人で、白金に異能についての知識を提供し共同研究を行っていた。既に白金のゼミに入っていた至道とはこの時に知り合ったと思われ、結婚を前提とした交際に至った模様。至道の前に世界線Nの管理者を務めていた人物であり、40年前にグリードの罠に嵌って殺されてしまうが、その際にどうやってか至道に自身の能力を譲渡したらしい。小鳥遊家は幾つかの家で持ち回りで管理者を担当していた家の一つだったが、戦争の影響で小鳥遊家だけが残って以降、ずっと家業のようなものとして引き継いできたという。

タカミヤ #35〜

 Dゲームのプレイヤーで、くちなわ会の幹部。異能は黒山羊の王。ハンティングゲーム開始後最初の朝に、セイゲンが言及していた試しの儀をノリエと共に実行、プレイヤー殺害によるiP増減の確認を行った。以後は数名の部下を引き連れ島の探索に当たるが、多数の人骨を発見すると共にドウメに遭遇してしまう。

滝月浩二 #117〜

 白金が教鞭をとっていた頃の、東大の学生。

田護中幸正 #1〜

 浦賀署の巡査部長で、人型器物損壊事件を追っている刑事。部下のサカキと共に、上浦賀駅東口交番に忘れられていた鞄を要に届けた。綾小路からDゲームという単語を聞かされた後、届いたチェーンメールに応じた事でプレイヤーとなってしまい、直後に始まった宝探しゲームに巻き込まれる。ハンドルネームは「タゴナカユキマサ」、異能は番犬。綾小路の助言と要の忠告でどうにかゲームから生還し、綾小路に本心を聞かされて彼も協力を決意。以後は警視庁の刑事(綾小路の部下)として、サカモトと組んで行動する。トリニティに潜入する際はタナカと名乗り、アヤツジの取引先の社長という設定にしていた。その後は綾小路やサカモトと共に、内閣府特殊組織犯罪対策室の所属となる。要からリクたち日本邑民の受け入れを依頼された際は、快く了承し圏外村に住めるよう手配を行った。アメリカからかなり強い引き渡し要求があったそうだが、どうやってか突っ撥ねたらしい。5年後も所属は変わっていないようだが、圏外村に常駐し綾小路の下で精力的に働いている。お人好しで正義感に溢れており、それなりに有能な刑事ではあるが服装のセンスは壊滅的。

タスカン #63〜

 Dゲームのプレイヤーで、アメリカ海兵隊所属の少尉。理由は不明だが、軍上層部にプレイヤーであることを隠していた。プライドだけはやたらと高く、他人を見下さずにいられないようで、自分の思い通りにならない相手の存在を許せない。海賊王との決闘ゲームで転移早々イヌカイと遭遇、力ずくで支配しようと考えるも返り討ちに遭い拘束される。ハリスと顔を合わせた時も要たちをテロリストと決めつけて殺せと騒ぎ、それに乗ろうとしたランド共々機関室に放り込まれた。

立川澪 #12〜

 Dゲームのプレイヤーで、レインの同級生。ハンドルネームは「タチカワミオ」。レインに招待メールを送った張本人だが、その後の動向は不明。

タツキ #81〜

 要がグリードSから助けた子供で、アカリの弟。父親とはずっと前に逸れてしまい、アカリと二人でグリードから身を隠しつつ生きていた。一週間前にレーベンズビルの地下で食料を見つけ潜んでいたが、グリードSに見つかって何とか籠城していた所を要に助けられる。以後は要と行動を共にしてサンセットレーベンズの面々と合流後、くちなわ会の難民キャンプに到着し施設に預けられた。

田中 #3〜

 DゲームのDランクプレイヤーで、要が通う高校の物理教師。ハンドルネームは「タナカ」。独身の一人暮らしで、同僚のカトウをキャバクラに連れて行った張本人。半年ほど前カトウに養殖を仕掛け襲い掛かるも、返り討ちに遭って死亡した。

タナカケンジ #98〜

 Dゲームのプレイヤー。故人。

田中雄介 #117〜

 白金の中学時代の友人。

田端茂雄 #52〜

 DゲームのクラスD3プレイヤーで、最凶進化同好会のメンバー。ID128531、ハンドルネームは「茂雄」、異能は渦動輪の王。要と同じ高校に通う高校生で、オオサコの口車に乗せられてプレイヤーとなった。しかし当初は異能の真価に気付かず他のメンバーからも雑魚扱いされ、会費としてポイントを徴収されるだけの日々を送っていた。高校に現れた要たちと出会った事で、Dゲームの真実を知ると同時に異能の持つ可能性を自覚。その後経緯は不明だが白金の下で訓練を積んだようで、オオサコを手玉に取るほどの強さを手に入れた。海賊王との決闘ゲームではオオサコを一度殺した事でBランクに昇格し、以後は朧と同じくGMの側で執行人として動くようになる。5年後には単独でグリードLLを仕留められる強さになっており、至道が単独任務を任せても良いと思えるほど。東海道打通作戦にも至道と共に参加し、前線に赴いて下位グリードの群れと交戦する。白金の精神操作の影響をかなり強く受けており、精神面が不安定になっている。彼が昔飼っていたネズミ(スノウ)は後に異能を得てジッターとなったほか、彼自身も後にジッターの手でグリードと化し彼らの王(グリード・コア)となる。

田宮雅彦 #117〜

 白金が教鞭をとっていた頃の、東大の学生。

タムラ #77〜

 200年前(世界線Oの時間軸)に行われた異界渡りの儀において、世界線Nで彼らを迎え撃ち撃退した将軍。平安時代初期の武将・坂上田村麻呂ではないかと朱歌に推測されている。

タロウ #11〜

 田護中が昔飼っていた愛犬。享年9歳。田護中の異能によって顕現し、掛け替えのないパートナーとなる。犬特有の高い索敵能力に加え、爪や牙を用いた攻撃も強力である。

タロウ #42〜

 日本邑の住民で、トオルの孫。妹のシノと同じく優しい子で、妹と一緒によく山菜を採っては神殿に届けていた。要たちが日本邑に入った日は、何故かいつもより遅い時間まで山菜採りをしていたため、ガジに発見されてライリーに撃ち殺された。

タワー #96〜

 上級分体の一人で、グリード側が擁する最大戦力の一人。異能は巨人の拳。富士山麓で門を守る任に就いており、自分がいる限り絶対不可侵であると豪語している。東海道打通作戦ではウィッチたちに同行し、至道を守るセイゲンと交戦する。見た目通りに怪力を持つ巨漢で、全ての問題を解決できるとして筋トレを好む。トレーニング機器を拠点に多数持ち込んでいて、散らかさないでほしいとウィッチに苦言を呈されている。またウィッチとは違うコンセプトで設計されているためか、物事を単純に考えすぎる性質についても懸念されている。

ツグト #18〜 (声・安田陸矢)

 Dゲームのプレイヤーで、ケルベロスのメンバー。異能は風の通い路。宝探しゲームでは兄イッタや妹ミーコと共に行動していたが、突如現れたイヌカイたちに昏倒させられリングを奪われた。5年後には兄妹と共にくちなわ会の難民キャンプに身を寄せ、サンセットレーベンズと同じく傭兵稼業を請け負っている。

鶴見順 #117〜

 白金の中学時代の友人。

テミス #11〜 (声・加隅亜衣)

 Dゲームのプレイヤーで、トリニティの盟主兼支配人。異能は歪んだ天秤。非常に豊満な胸の持ち主で、隆二からはおっぱい女と言われる。朱歌の強さを気に入って血盟に誘ったことがあるが、素気無く断られた。かつて特別イベントを勝ち抜いた事があり、Dゲームを利用した賭場の開帳を特権として認められ、中継機能などを大いに活用して莫大な利益を上げている。また胴元特権として特別イベント開催情報の事前リークを得ることができ、更にそのイベントへ一人だけ招待選手として送り込む特権も持っている(期限は開催三日前まで)。要が出したDゲーム禁止令のせいで多大な損害を被り、金平と組んでサンセットレーベンズの排除を目論む。しかしハンティングゲームに刺客として送り込んだ金平は死亡、彼女自身も朱歌が提案した賭けに負けて完全敗北。トリニティはレーベンズの傘下に収まり、血盟の管理者権限もレーベンズの手に渡ってしまった。元より強力な血盟の庇護を得たいとは思っていたが、血盟の管理者権限まで譲るつもりは毛頭無く、何より朱歌のような小娘に見下されるのは我慢ならなかった。よって面従腹背という言葉通りの状況となり、海賊王との決闘ゲーム開催にかこつけて何とか管理者権限を奪還しようと足掻くが、モクレンやトワの識希流が発動した事で失敗に終わる。

寺田 #2〜

 上浦賀駅東口交番に勤務している警官。カトウに追われ逃げ込んできた要の訴えはあまり信じなかったが、駅などでバンダ君の目撃証言があった事を受け、被害届を作成して要を自宅へ送ろうとする。しかしその矢先、姿を消して入ってきたカトウに殺された。

遠野 #1〜

 京田の友人。スマホに連絡先が登録されていた。

トオル #42〜

 日本邑の長老衆の一人で、タロウとシノの祖父。ミノルやユカリとは気心の知れた間柄のようで、ミノルとはかつて神明決闘で戦ったことがある。孫が二人とも島外者に殺された事を知って逆上し、ミノルが拘束した島外者の一人である要を牢に連れ出して拷問する。要の解放を嘆願しようと訪れたリクに要を斬るよう命じるが、神明決闘を持ち出された事で一時保留とし裁きを決闘に委ねた。そして決闘の最中、要が銃器の脅威を知らしめながらも誰も殺さなかった事で、ようやく要たちが孫の仇の仲間ではないと信じられるようになる。金平保険組合撃退後は謹慎を命じられていたようだが、その後の動向は不明。

トワ #41〜

 日本邑の巫女衆の一員で、モクレンの付き人兼巫女見習い。モクレンから要たちは大事な客と言われ、粗相のないように緊張して接していたが、要から気さくに話しかけられたことで打ち解けた。タロウやシノとは友人だったが、トオルと違って状況を正しく把握しており、要たちを責めるような真似はしなかった。要とリクの神明決闘では命を賭して二人の間に割って入り、殺し合いを止めただけでなく大人たちの八つ当たりに厳しく抗議。このおかげで要たちと日本邑の蟠りが解消されるきっかけができ、金平保険組合の襲撃を撃退するための協力体制が出来上がった。日本に転送されてしばらくは圏外村への移住に同行せず、モクレンと共にレーベンズビルに居候する。乗り物に弱いようで、圏外村の下見に同道した際は車酔いしていた。5年後には他の邑民と同じく圏外村に住んでおり、リクやモクレンと同居している。二人をお兄ちゃん・お姉ちゃんと呼ぶようになっているが、本当に家族になったかどうかは不明。レインからコンピュータについて色々教わったようで、プログラミングに成熟しつつある。

ナユタ #55〜

 Dゲームのプレイヤーで、圏外村の防衛隊長(警備部長とも)。異能は音波を操る念動系で、遠距離の小さな音を聞き分けたり、潜水艦のソナーのように周囲を探索したりできる。また音波で人の三半規管を揺らし、平衡感覚を奪う事で容易に敵の無力化が可能。ただ異能の性質上、騒音の影響を受け易いのが難点。村外の情報はなるべく把握するように努めており、田護中には来る時に新聞を持ってきてくれるよう依頼している。5年後にはリクやサカモトと組んで行動しているほか、鈴を利用して村の周囲に結界を張っており、異常や侵入者などがあれば即座に感知して警報を発する。

ノブツナ #34〜

 DゲームのクラスA4プレイヤー。ハンドルネームは「ノブツナ」。日本ランキング7位。

ノリエ #35〜

 Dゲームのプレイヤーで、くちなわ会の幹部。ハンドルネームは「ノリエ」、異能は黒山羊の王。関西の出身で西郷の元同級生だが、東京暮らしが長いのか東京弁がすっかり板についている。ハンティングゲーム開始後最初の朝に、セイゲンが言及していた試しの儀をタカミヤと共に実行、プレイヤー殺害によるiP増減の確認を行った。5年後は実質セイゲンの側近のような立ち位置にあり、サンセットレーベンズやケルベロスとの情報共有及び連絡事項通達などは主に彼女が行っている。

バド #35〜

 Dゲームのプレイヤー。ハンドルネームは「バド」。ハンティングゲームに参加させられ、北方補給ポイントで金平保険組合に入った。

ハリス #61〜

 Dゲームのプレイヤーで、アメリカ陸軍所属の上級曹長。異能は万能とは剛力なり。南米コロンビアでドウメの一体と交戦し、生き残った内の一人。煙幕弾と赤外線暗視装置を持ったライフル兵3名の支援があれば、自身で十分にドウメを仕留められると考えている。海賊王との決闘ゲームでは指揮下の兵(キム、ランド、ワッツの3人。後にターニャも含む)と共に勝利し生き残ることを任務として参加、開始後すぐにブリッジを占拠して他のプレイヤーに協力を求める放送を行う。日本のプレイヤーは金銭目的で動く傭兵やマフィアに近い存在と考えていたが、要たちAランカーを目の当たりにして考えを改め、特に人殺しに関しては天才的な職能集団と認識するようになった。よって彼らの要求に従いランドとタスカンを拘束後、人員の振り分けと防衛陣地の構築に努める。

バンダ君 #1〜

 パンダを模した姿をしている、西京パンデミックスのマスコットキャラクター。背番号は666。

ヒイラギイチロウ #9〜 (声・子安武人)

 Dゲームのプレイヤーで、スズネの父親。ハンドルネームは「ヒイラギイチロウ」、異能は千紫万紅。異能から花屋と呼ばれており家庭でも実際にガーデニングを嗜んでいるが、職業もそうなのかは不明。生まれつき心臓が弱く長くは生きられない上、娘のスズネも心臓の病で入院している。彼がDゲームをしているのは偏に娘の手術費用を稼ぐためであり、自分が死んだ際は娘に死亡保険金3億円が入るよう、金平保険組合と契約していた(血盟に入っていたかどうかは不明)。宝探しゲームでは渋谷セントラルタワーホテルの警備室を乗っ取った上で、非常階段を植物で塞いでエレベーターに罠を張り、監視カメラで全階をチェックしながらプレイヤーの全滅を試みた。激戦の末に要たちに敗北した後、エイスを殲滅するという目的のために要たちと協力関係を結ぶ。

ヒイラギ鈴音 #13〜 (声・小原好美)

 心臓に不治の病を患い、病院に長期入院している中学生。12歳。ヒイラギの一人娘であり、父の影響で花言葉に詳しい。父の死亡保険金3億円の小切手を金平に渡され、返すために追いかけようとしてレインと知り合う(自分が死んだら娘に保険金が支払われる事を確認して欲しいと、宝探しゲーム中にヒイラギから依頼されていた)。エイス壊滅後にレインからDゲームという呼称のみを知らされるが、自力で一週間調べても手掛かりすら掴めなかった。そこで担当医の天笠に軽く聞いてみるものの、そのせいで養殖の標的にされプレイヤーになってしまう。ハンドルネームは「ヒイラギスズネ」、異能は常若の国。抵抗空しく殺されかけるも、駆け付けた隆二とスイのおかげで何とか生き残り、異能のおかげで病気も完治して日常生活を送れるようになった。それからはダンジョウ拳闘倶楽部のメンバーとなり、イヌカイとは気の置けない友人同士になっている。レーベンズビルにはよく遊びに行っており、食事のほかにもスイとゲームを楽しんでいるがあまり上手ではない。5年後にはダンジョウ夫妻から実の娘のように可愛がられており、グリードの出現が無ければ養女に迎えられる話もあった。またダンジョウも認めるほどの達人となっており、圏外村におけるグリード掃討部隊にも積極的に参加している。圏外村付近の森は自分の庭だと豪語できるまでに把握済みで、グリードS程度の群れなら単独でも撃破が可能。後に慕っていたダンジョウが殺されてからは精神的に少々不安定になり、仇であるグリードを前にすると憎悪で抑えが効かなくなりがち。本当は東海道打通作戦にも参加したかったが、要たちの出立時に足が竦んでしまい断念、カエデと共に圏外村に残る事になる。

氷亙姫大神菊理命 #73〜

 世界線Oの管理者にして、日本の皇主。至道と示し合わせて異界渡りの儀を執り行い、海賊王との決闘ゲームを開催した。兄でもある侯宇が捕虜とした要たちを連れて帰国後、凱旋式の最中に抜け道から皇都に出ようとしたところ、朱歌や要に見つかって共に抜け出す事になる。道中ウラジミールの配下に襲われるも、要たちが苦も無く撃退したのを見て二人を気に入り、功四級金鵄勲章を授与し皇室護衛官に任命した。その際に一度世界線Nに戻りたいという条件を提示され了承、それまでの間は二人をより強くすべく訓練を受けさせる。そして自身の専用列車を使い異界渡りの儀を試みるも、ウラジミールたちの襲撃により失敗、要だけが至道の介入で戻ることになった。落胆から立ち直った朱歌の提案で抜魂の儀を行ったところ、僅かながら世界線Nの現状を目の当たりにする事となる。更に要と戦っていたエミュレーターから僅かに管理者の気配を感じ取り、緊急事態と判断して侯宇たちの力を借りるべく動き出す。海賊王との決闘ゲーム時の海賊船を使い、兄の率いる近衛軍を引き連れて世界線Nへ赴き、挨拶に来た至道に援軍に来たことを告げた。皇主としての仕事はきちんと果たすものの、縛られる事を好まないお転婆で好奇心旺盛な性格。割と頻繁に皇宮を抜け出して皇都をフラフラしているので、侯宇をはじめ臣下たちにはかなり憂慮されている。彼女自身は皇都の人々に正体はバレていないと思っているが、実際にはほとんど暗黙の了解レベルで認知されていて、それ故に彼女が民草を大切に想っている事もよく知られている。管理者としての力は至道に劣るようで、近隣の世界枝の観測は8個ほどが限界。なお、絵心はあまり無い。

狐(フーリ) #79〜

 Dゲームのプレイヤーで、主にGMの指示で動く執行人の一人。ハンドルネームは「フーリ」、異能は太歳の小指。元はヤクザに世話になっていた従軍経験を有する殺し屋だったが、その一人にDゲームの存在を教えられプレイヤーとなった。当時はまだゲームが始まったばかりで、浸透しているのは裏社会の一部に過ぎず、バトルは個人戦のみで血盟もランキングもまだ存在していなかった。やり取りされるポイントもまだ少額でさほど魅力は無く、彼は専らゲーム外の裏仕事で異能を活用していた。世話になっていた組が抗争の責任を取って取り潰しになった頃、GMから大物官僚の殺人依頼が届き、暇潰し代わりに遂行し多額の報酬を手にする。以後も様々な殺人依頼が届くようになり、それらを遂行していく内に実質的な執行人の一人となっていく。そうこうする間にDゲームも多様化し始め、現在の形に近いモノへと進化していった。やがて殺した相手の姿と身分を乗っ取って暮らし始め、次々と名と姿を使い捨てていく内に元の姿に戻る事は稀となり、本名さえも忘れて一人の人間としての存在意義は薄れてしまっている。後にある依頼の成功報酬として特権を一つくれると言われ、一晩考えてマルチアカウントを入手、とうとうプレイヤーのアカウントをも乗っ取れるようになる。エイス壊滅後程なくブラックロータスの新メンバーとなるが、入ったばかりにも関わらず早くも他のメンバーからの信頼を得て、盟主であるカジにまで影響力を行使できるようになる。同盟派を装ってカジにレーベンズとの取引を提案し、取引直前に殺して成り代わるも、偽者と見破られて交戦状態となり逃走。血盟を乗っ取った上でレーベンズが裏切ったと吹聴し、オープンチャンネルで正当性を訴え宣戦布告を行う。またレーベンズと不可侵条約を結んだツインヘッドシャークにも潜入、ワダツミを殺してこちらも血盟を乗っ取り、フラッグゲーム開始後条約を反故にしてレーベンズの支配エリアに攻め込んだ。この時はフラグ破壊に失敗して敗走する事になるも、今度は夜々連にも潜入して信頼を勝ち取り、計3つの血盟を操ってレーベンズを潰そうと画策する。積んできた幾多の殺人の経験値により、殺人経験を持つ人間特有の雰囲気と死の臭いを感じ取る能力を身に付けている。また相手の容姿に関する記憶力が飛び抜けており、一度見知った顔を忘れる事は決してない。

藤原孝介 #31〜

 日本国首相(現内閣総理大臣)。エイスのメンバーが取り調べ中に消失するVHSの記録映像を見せられ、Dゲームの存在とその脅威を認識した。米田警視総監の要請を受けて極秘裏に官民の総力を結集した対策チーム(内閣府特殊組織犯罪対策室)を結成、外交ラインを通じてアメリカに情報提供を求めている。

フリント #小説・4〜

 DゲームのBランクプレイヤーで、ツインヘッドシャークのメンバー。ハンドルネームは「フリント」、異能は魔炎の王。血盟内でも腕利きの異能使いとして有名。

フルカワ #3〜

 首都圏連続人型器物損壊事件の合同捜査本部において、捜査の指揮を執る警視庁捜査一課の管理官。といっても形式上のみのようで、実質的な指揮は綾小路が執っている。

マイケル・エリド #31〜

 エドワルドが日本への情報提供担当官に推薦していた、CIA所属の分析官。

前坂隆二 #9〜 (声・八代拓)

 Dゲームのプレイヤーで、何故か京田に似た顔の青年。21歳。ハンドルネームは「リュージ」、異能は嘘発見器。かつては弟と二人で血盟を結成しDゲームをプレイしていたが(個人戦績は27戦19勝)、王に弟を惨殺されてソロプレイヤーとなり弟の仇を討つ機会を狙っていた。宝探しゲームで渋谷セントラルタワーホテルに転送され、遭遇した要を狙うが殺す価値なしと判断して見逃す。その直後エレベーター内でヒイラギの手に掛かり、操られて要たちと戦うも敗北し捕縛された。正気に戻った時は自分を操ったヒイラギとの協力を拒んだが、敵に王がいると知って気が変わり協力関係を結ぶ。宝探しゲームを乗り切った後、正式に要が立ち上げたサンセットレーベンズのメンバーとなった。5年後には他のメンバーと共にくちなわ会の難民キャンプに身を寄せており、見た目はほぼ変わっていないが要曰く凄味が増したとのこと。相手を見ただけでグリードかどうかを判別できるので、特にグリードの検閲においては欠かせない存在となっている。東海道打通作戦時は前線に赴き、ウィッチ率いる下位グリードの群れと交戦する。レーベンズでは数少ない成年なので一種の兄貴的存在であり、要にとって良き相談相手となっている。血盟の金で速くて頑丈な米軍払い下げの大型装甲車ハンヴィーを購入したほか、本拠地ビルの一角にプールバーをイメージしたクールな娯楽室を作っている。バーカウンターにビリヤード台、ダーツ盤にピンボール台まで設置された本格的な雰囲気だが、スイが持ち込むコンシューマゲーム機やボードゲームなどで作られた子供部屋エリアにじわじわと侵食されている。洋楽が好きで自室ではよく英語の歌を流しているが、別に英語が得意というわけではないらしい。スイから仄かな恋心を寄せられているものの、色恋には疎いのか全く気付いていない。武器は機関銃で、戦闘時は髑髏のマスクを被り防弾装備に身を包む。

前田透 #117〜

 白金の中学時代の友人。

マッドハッター #34〜

 DゲームのクラスB1プレイヤー。ハンドルネームは「マッドハッター」。日本ランキング10位。自分一人しかいない名目のみの血盟に身を置き、楽しいクソゲーであるDゲームを楽しんでいる。

松本高広 #117〜

 白金の中学時代の友人。

マリア・アンダーソン #22〜

 Dゲームのプレイヤーで、AGEラボのメンバー。ジスランと同じく分子生物学の研究者で博士号も持っているが、立場的には助手のようなものと思われる。足の不自由なジスランに代わってプレイヤーのDNAサンプルを集めており、宝探しゲームにおいても随分と危ない橋を渡ったらしい(参加者だったかどうかは不明)。ジスランに異性として好意を持っているようだが、ジスランの方の気持ちははっきりしていない。ただ彼女が淹れるコーヒーは、ジスランの好みに合うようである。5年後には既にジスランと結婚しており、ジルにケインという二人の子供も授かっている。

ミーコ #18〜 (声・道井悠)

 Dゲームのプレイヤーで、ケルベロスのメンバー。異能はお休みの雲。宝探しゲームでは大兄イッタや小兄ツグトと共に行動しており、襲撃してきた軍隊式訓練を受けた集団を異能で全滅させた。しかしその直後、イヌカイたちに昏倒させられリングを奪われてしまう。5年後には兄たちと共にくちなわ会の難民キャンプに身を寄せ、サンセットレーベンズと同じく傭兵稼業を請け負っている。

水元茂 #117〜

 白金の中学時代の友人。

三田 #96〜

 セイゲンが元いた世界枝の日本で、財務大臣を務めていた政治家。セイゲンに暗殺された。

ミノル #42〜

 日本邑の長老衆の一人で、現在の邑長。理由は不明だが自分の名を嫌っており、名で呼ばれる事を嫌がる。ユカリやトオルとは気心の知れた間柄のようだが、何故かユカリには頭が上がらないほか、トオルとはかつて神明決闘で戦ったことがあるらしい。捕らえられたヨータの証言でタロウとシノを殺したのが島外者と知り、要たちを間者と疑って庭に用意した個別の牢屋に投獄する。さすがに疑わしいというだけで処刑する気は無く、後に自分で取り調べる予定でいたが、トオルの暴走により神明決闘に裁きを委ねる形になってしまう。決闘は要とリクが相打ちとなり、トオルが要たちへの疑心を解いた事で、彼も要たちへの疑心を解いた。以後は金平保険組合の襲撃に対して要たちの指示通りに動き、おかげで無用な犠牲を出さずに済んだ事から要たちに深く感謝することとなる。アラバキが姿を見せて島外へ脱出するか否かの選択を迫られた際は、躊躇なく島外への脱出を希望してサンセットレーベンズの庇護下に入った。元は大過なく次の長へ邑を引き継ぐ事だけが役目だと考えていたが、ハンティングゲームを通じて心変わりした模様。

ミホ #79〜

 Dゲームのプレイヤーで、朱歌と同じ高校に通っていた友人。朱歌を騙してDゲームに巻き込んだ張本人であり、朱歌が最初に殺した人間でもある。

モクレン #41〜

 日本邑の巫女衆筆頭で、巫女長を務めるリクの妹。17歳。識希流のお告げにより、遠い異国から神に遣わされた5人(要、オージ、西郷兄妹、朧)が、日本邑を滅びから救う存在だと確信している。なお彼女の言う滅びとはドウメの事ではなく、金平保険組合によって齎されるものを指す。恐らくは識希流によって、断片的ながらかつての日本の光景を知っている。いつからかは不明だが要に好意を寄せており、金平保険組合撃退後に要との結婚話が持ち上がった時は嬉しそうにしていた。日本に転送されてしばらくは圏外村への移住に同行せず、トワと共にレーベンズビルに居候する。5年後には他の邑民と同じく圏外村に住んでおり、兄やトワと同居しつつ家事に精を出している。いつの間にかオージと恋仲になっていたようだが、詳細は不明。

ヤコ #64〜

 Dゲームのプレイヤーで、レッドフォックスの盟主。異能は爆砕精神棒。海賊王との決闘ゲームでは烏合の衆だと勝ち目が無いと考え、他の参加者とも相談して要に自分たちの指揮権を委ねる。要の提案で最終防衛ライン(フロア3と4を繋ぐ階段付近)に陣取り、そこで守備を仕切る事となる。現れたウツロギと交戦するがサクジの参戦もあって何とか生き残り、世界線Oの捕虜となった。

ヤマウチギイチ #35〜

 DゲームのDランクプレイヤーで、金平保険組合のメンバー。ハンドルネームは「ヤマウチギイチ」、異能は帰巣本能。彼はきちんと保険料を納めているので、金平には守るべきお客様として扱われている。よってハンティングゲームでも他のメンバーとは違い、常に金平の傍にいられる通信役を任される。彼の異能に反応するのは金平だけであり、金平がいなかったらとっくに死んでいたとして心から感謝している。

結城進ノ介 #117〜

 白金の中学時代の友人。

ユカリ #42〜

 日本邑の長老衆の一人。ミノルやトオルとは気心の知れた間柄のようで、精神的な立ち位置は彼女の方が上だと思われる。

ユミ #1〜

 京田の恋人。Dゲームについてはタイトルを知っているだけで、内容までは知らない。京田の失踪について聞くために要の家を訪れるが、エイスが荒らしているのを遠目に見て一旦帰宅。護身用に包丁を持ち出して再訪したところで、偶然に篠塚と出会う。二人で要の部屋に入り手掛かりの探索中に要が帰宅、事情を聞こうとするも要のただならぬ様子に何も聞けなかった。

ヨータ #35〜

 Dゲームのプレイヤーで、金平保険組合のメンバー。ハンドルネームは「ヨータ」、異能は狼の鼻。Dゲーム禁止令が出た際にこれ幸いと脱退したが、ハンティングゲームに参加させられてしまい、びくびくしながらも血盟に戻らざるを得なかった。異能を買われて要の所在を探すD班に入れられ、発見後も引き続き監視を続ける。人として常識的な良心は持ち合わせているようで、ライリーがタロウとシノを撃つ際には反発していた。直後にリクたちに追跡され、ガジが死んだ際に降伏して捕虜となる。

吉田健一 #117〜

 白金の中学時代の友人。

米田浩 #31〜

 日本国警視総監。エイスのメンバーが取り調べ中に消失する光景を目の当たりにし、更にデジタルカメラによる記録がバックアップも含め全消失した事を受けて、警察組織だけでの対処は不可能と判断。VHSの記録映像を首相にも見せた上で、官民の総力を結集した対策チームの組織を極秘裏に要請する。

ライリー #42〜

 Dゲームのプレイヤー。ハンドルネームは「ライリー」。ハンティングゲームに参加させられ、北方補給ポイントで金平保険組合に入った。狙撃を得意としており、人間狩りが趣味という卑劣漢。要たちが日本邑に入った後、タロウとシノを殺してiPの増減を確認した。この行為のせいで要たちが疑われ、神明決闘にまで発展してしまう事態となる。日本邑襲撃時は金平に同行し、朧と交戦する事になる。

ランド #63〜

 DゲームのDランクプレイヤーで、アメリカ陸軍所属の上等兵。軍令で最近Dゲームに登録しただけの素人なので、実際のDゲームを経験した事がなく、上位ランカーの怖さを全く分かっていない。元を辿れば移民の出であるらしいが、アジア人を始め有色人種を見下しており差別的な発言が目立つ。海賊王との決闘ゲームではハリスの指揮下にあるが、上官だから仕方なく従っているに過ぎない。元海兵隊員でタスカンの部下だった事があり、イヌカイに捕まったタスカンを解放させようと要たちに銃を向けるが、一瞬で朱歌に右手を落とされタスカンと一緒に機関室に放り込まれる。

李 #23〜

 隆二が世話になっている、武器屋を営んでいる中国人。旧共産圏の銃やブレードといった武器を卸しているが、レインによるととんだボッタクリらしい。

リーリヤ #77〜

 大ロシア共和国共産党員。荒神力は鎖使い。ウラジミールの増援要請を受けて来日、皇族の姫の拉致計画に協力する。プライドはそれなりに高いようで、ウラジミールには立場が対等であることを念押ししている。

リカ #3〜

 カトウが入れ込んでいるキャバクラ嬢。西京パンデミックスのファン。

リク #40〜

 日本邑の侍衆筆頭で、モクレンの兄。要とオージがハンティングゲーム中に鹿を狩る時、槍を投げて仕留める手伝いをしたが、実際に会ったのは要がドウメに追い詰められた時である。狩りのために樹上に潜んでいたところ、逃がされたオージに発見されて助力を請われ駆け付けた。連携してドウメを斃した事で要との間に確かな絆が生まれ、オージと合流後二人を日本邑に案内する。タロウとシノが島外者に殺された際、犯人たちを追っている間に要たちが槍玉に挙げられてしまい、要への拷問を止めさせようと神明決闘を提案。結果として拷問こそ中断されたものの、自身が要と戦う羽目になってしまった。ワザと殺されて要たちの潔白を知らしめようとするが、トワの乱入のおかげで殺し合いは殴り合いへと変わり、双方相打ちで事無きを得る。金平保険組合の襲撃時には村人全員を避難させた後、一人だけで村に戻り要たちに加勢、金平を打ち破る突破口を切り開いた。日本へ転送された後は邑民全員の安住の地を定める役目をミノルに任され、要の伝手で田護中たちの助けを借り圏外村へ移住する事となる。テレビを随分と気に入ったようで、特に時代劇は侍の立ち居振る舞いが学べると絶賛している。5年後にはナユタと並んで村の顔役になっており、現代武器の扱いにも相当に成熟している。

劉雪蘭(リューシュエラン) #4〜 (声・茅野愛衣)

 DゲームのクラスA4プレイヤー(日本ランキング1位)で、台湾出身の超一流暗殺者。ハンドルネームは「シュエラン」。異能は殺気を視認できるもの(ゲーム参加前から既に技術として会得済み)で、相手が殺気を抱いた瞬間に全て対応できる。2年ほど前に日本サーバーへ移籍し、シェルターに籠るランカーたちのリアルを割って狩り回りのし上がった。宝探しゲーム終了後に勝者である要に目を付け、劉一族の後継者且つ夫にする目的で拉致するも、サンセットレーベンズの抵抗に遭って失敗。以後は士明の説得もあって、彼女もレーベンズに加入して要の真価を見極める事となる(一度した約束は必ず守るという信念の下、もしレーベンズを裏切る時は必ず要を真っ先に殺すという条件で受け入れられた)。エイスとの抗争時には合流の準備中で不在だったが、レーベンズが渋谷を占拠してからは徐々に仲間として行動する事が多くなっていく。海賊王との決闘ゲームの開催に伴い、要とイヌカイの鍛錬を士明に代わって担当。そしてゲームでは一時的に龍と組んでエンリと交戦するが、二人掛かりでも仕留められず撤退する事になった。世界線Oで捕虜となってからはイヌカイの鍛錬を続けているが、世界線Oに定住する気は無い様子。菊理たちが海賊王との決闘ゲーム時の海賊船で世界線Nへ赴く際に便乗、東海道打通作戦の終盤で要たちと合流し作戦に参加する。彼女が放つ殺気はありもしない刀を幻視させる程に強力で、大抵の人間はそれで殺されたと錯覚し失神してしまう(強さの調整はできるようで、敢えて意識を失わない程度に抑えることも可能)。元来の戦闘力が超人的な事もあり(多数の銃や刀剣類が相手でも素手で制圧できるほど)、レインですら彼女の異能については全く情報を掴めていない。一応状況に応じて武器を使用する事はあり、朱歌たちと戦った際は二本の十手や指弾を駆使している。

ロクロウ #43〜

 日本邑の侍衆の一人。タロウとシノを殺した犯人を追って、リクたちと共に山へ入った。途中でカジとタイチを連れ、犯人の逃亡を防ぐべく東の沢へ先行する。

ロック #51〜

 DゲームのクラスC1プレイヤーで、石龍のメンバー。ハンドルネームは「ダスト」。龍が日本へ赴く際、シャオと共に同行する。海賊王との決闘ゲームでは真っ先に要と遭遇してしまい、計画をプランBに移行して機会を窺う。以降は龍との関係は隠しつつ要たちに協力し、何とか生き残って世界線Oの捕虜となった。その後の動向は不明だったが、龍の立ち上げた皇都国際商事に社員として加わっている。

ろっこ #4〜

 朱歌が通っている高校の生徒で、朱歌の同級生且つ友人。

龍涛 #51〜

 DゲームのクラスB1プレイヤー(中国ランキング1位)で、石龍の盟主兼ボス。異能は虚無の王。元は貧民街の孤児で、王とはそこで出会い兄貴分となったが、王ほどに壊れた性格はしていない。暗殺業を主に営んでいるようで、同業である雪蘭が警戒するほどの手練れ。彼の根底にある思いはのし上がる事のみであり、Dゲームを始めたのも金と力が手に入るからに過ぎない。キラービーの援軍要請で日本へ赴くが、下に付く気は無く実力を示して主導権を握る。海賊王との決闘ゲームで王の仇を取るつもりでいたが、ダストが先に要と遭遇したことでプランBへ計画を変更。ゲーム中は協力して戦い降伏宣言後に要の命を狙うが、雪蘭に阻止されてあっさり諦める(元々そこまで仇討ちに拘ってはおらず、王の自業自得であろうとも思っていた)。世界線Oの捕虜となってからは皇宮の図書室に入り浸り、平行世界の未知の知識を取り込みつつ、有り余る時間の中で身の振り方をじっくり考え直していく。その結果全うな商売で起業することを思い立ち、有望と見込んだ要や朱歌を始め使えそうな人材をスカウトし始める。後に皇都国際商事という会社を立ち上げ、本格的に商売を開始した。

世界間結節点(ワールドクラスハブ) #86〜

 異なる世界枝同士を繋ぐ能力を持つ唯一のグリードで、人類をグリード化させた世界枝の管理者。世界から与えられた力を悪用し、異なる世界枝への侵攻を企図した張本人である。現在は至道が管理する世界線Nを攻めているが、その居場所や容姿は依然として不明のままで、人間に化けて紛れ込んでいる可能性が高いとされていた。後にこのような人物は存在しない公算が高まり、グリードの真実が判明した事で完全に否定される運びとなった。

ワダツミ #小説・3〜

 Dゲームのプレイヤーで、ツインヘッドシャークの盟主。異能は鮫鮫鮫。身長190cmほど。武闘派で売っている強面で戦いは正々堂々を好み、漁夫の利を得るようなダサい真似を嫌悪している。

渡辺隆 #117〜

 白金が教鞭をとっていた頃の、東大の学生。

ワッツ #63〜

 Dゲームのプレイヤーで、アメリカ陸軍所属の一等兵。異能は細工師。海賊王との決闘ゲームではハリスの指揮下にあり、全員で生き残ることを最優先に行動する。乗員数からフェルミ推定で飛行船の大きさを概算できるなど、理系の知識に長けている模様。海賊王との決闘ゲームでは異能で各フロア階段を塞ぎ、遅滞戦闘の準備を整える事に貢献した。世界線Oの捕虜となってからは皇宮の図書室に入り浸り、平行世界の未知の知識を漁る事に夢中になっている。また龍が立ち上げる予定の会社(皇都国際商事)に勧誘され承諾しており、新大陸方面の海外貿易を担当する。

王(ワン) #4〜 (声・松岡禎丞)

 DゲームのクラスA4プレイヤーで、エイスの盟主。ハンドルネームは「王」、異能は虚空の王。異能を使っての人体解体ショーをDゲーム名物などと称して楽しむ快楽殺人狂で、人の指を切り取って酒に漬けるのが趣味(スペシャルエナジードリンクと呼称している)という危険人物。単なるチンピラと違って頭も回り、考え無しで動く事が多いメンバーを上手く纏め上げている。至道からはゲームを停滞させない台風の目と評されており、故に特別監察対象に指定されている。宝探しゲームで要に出し抜かれて以降、報復のために要を探し回るも見つからず不発に終わる。そこで要の通っている学校に目を付け、級友の篠塚を拉致して人質にし要を誘き出そうとする。異能で敵の背後に瞬間移動し切り刻むのが得意だが、パターン化しているので知られていると対策され易い。

 

???? #18〜

 Dゲームのプレイヤー。異能に恵まれないプレイヤーを組織し、軍隊式訓練を施す事で一流の血盟を作り上げた。宝探しゲームにおいてケルベロスの兄妹を狙うが、返り討ちに遭って全滅した。

???? #56〜

 黒須カズヤが飼っていたペットで、非常に知能の高いオウム。恐らくはカズヤが異能を与えてみようとした事で、白金の実験対象にされたと思われる。異能は土を操る念動系で、操れる量は距離に反比例すると思われるが詳細は不明。人間そっくりの土人形にショットガンや銃弾まで作成可能な上、大量の土砂まで操作できるなど土が大量にある山間部などでは無敵に近い。カズヤの死後は圏外村に住む母方の親戚に引き取られ、昼は少し騒がしいものの夜は大人しく、特に持て余すような鳥ではなかった。親戚の死亡後は村の公民館に一時的に預けられていたが、村の下見に訪れた隆二を見て飼い主の仇と気付き、カズヤの姿を模した土人形を作って襲撃する。

???? #62〜

 渋谷区某所の地下で、ガンショップを営んでいる店長。表向きは普通のモデルガン店だが、合言葉を告げると裏にある本当の店へと通される。Dゲームプレイヤーかどうかは不明だが、少なくとも事情は把握しているようで、要や隆二はよく利用している模様。彼が扱う流通ルートは東側だけだが、ヤクザなどからの買取りで西側の銃を扱う事もある。当然ながら非合法の密売屋ではあるのだが、何故か正規の銃所持許可も持っているらしい。ちなみに合言葉は、「ゾンビを倒すのに良い得物はあるかい?」「それならショッピングモールにでも行きな」「ここにもゴルフクラブくらい置いてあるんじゃないか?」と続く。